2015年7月27日以前の記事
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2Gから3G、そしてその次へ──NECキーマンが語るワイヤレス業界のこれから(4/4 ページ)

NTTドコモの3Gへの移行を、通信のバックエンドから端末まで、全面的に支えていたのがNECだ。3G技術の現在と、スーパー3GやWiMAXなど「その先」の技術について聞いていく。

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WiMAXと3Gの共存は?

ITmedia新規参入を希望する企業が、音声通話は携帯電話のネットワークを利用して、高速データ通信は無線LANを利用して、という話をしていますよね。そういうイメージで、WiMAXとHSDPAは共存する可能性はあるのでしょうか。

古谷 無線LANと3Gということでは、当社でも「N900iL」という製品を出しています。無線LANで使うところを、WiMAXにしよう、という話ですね。

 無線LANは秋葉原で機器を買ってきてつなげば、だれでも使えてしまうので、「気が付いたらユーザーが増えていた」ということがあり得ます。これは、オペレータとしてはあまり都合がよくないわけです。

 そこで、「勝手に使う人が増えた」ということがないように、WiMAXでは事前に周波数を決めて割り当ててもらいたいと考えている人は実際にいるでしょうね。

ITmedia IEEE802.11bや11aのように、ユーザーが好き勝手に使うことはできないのですね。

古谷 WiMAXはそういう使い方はなじまないので、免許が下りれば、そういう使い方はしないだろうとみんな思っているんです。WiMAXはADSLの流れから来ている技術です。ADSLのスピードが出ない人向けにWiMAXを使ったらどうですか、とそういう用途からそもそもスタートしたものなんです。

 でもせっかく無線でやるんだから、移動にも対応できるように工夫しておこう、ということになって、それを使って移動体のビジネスをしようというところが現れた、というのが現状なんですね。

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