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裾野が広がるモバイルコンテンツビジネス──モバイル・コンテンツ・フォーラムキーマンが語るワイヤレス業界のこれから(4/4 ページ)

かつてモバイルコンテンツといえば、待ち受け画像と着メロが代表例だった。しかし今や携帯電話は、音楽配信のようなリッチコンテンツや、物販、チケットなどを売買するツールになりつつある。

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eコマースはまだ「第1段階」が始まったばかり

ITmedia 最近のモバイルコンテンツ市場の動きでは、先ほども話題になりましたeコマース分野や取引系の伸びが著しい(7月4日の記事参照)。例えば2004年の実績では、物販と取引系の市場規模合計が2013億円で、対前年比145%の成長になりました。この分野の現状をどうご覧になっていますか。

岸原 物販や取引系などモバイルコマースや、モバイルオークションといった分野は、現在、取り扱う商品やサービスが増加し、裾野が広がっている段階にあります。その点では、“第1段階が始まったばかり”と言えるでしょう。

ITmedia 現段階でもスタートラインを出たところ、今後の伸びしろはまだまだある、と。どのような分野が現在の成長株ですか?

岸原 2004年の段階で、物販系は969億円、サービス系とトランザクション系の市場が1044億円ですね。対前年比伸び率では物販系が179%と大きい。これは取り扱い商品が増えたためでしょう。

 今後の成長で注目しているのが、よく言われるオークションはもちろんなのですが、交通系のチケット販売などですね。

ITmedia 交通系のチケットというと、航空機や鉄道などがありますが、ここは現在すでにサービスがあるのはもちろんですが、今後はモバイルFeliCa対応なども注目ですね。

岸原 これは交通系に限った話ではないのですが、決済手段が完備され、(電子チケット処理の)インフラ側の整備が進むと、チケット自体がデジタルコンテンツになるのです。これはユーザーと事業者の両方にメリットがあるものですから、今後の成長領域は大きいと考えています。モバイルコンテンツ産業の裾野はさらに広がっていくでしょう。

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