am/pmで同じお茶を買い続ける率は?──Edyを使ったCRMの秘訣:ワイヤレスジャパン2005:(2/2 ページ)
Edy利用件数の1割以上を占めるのが、コンビニエンスストアのam/pmだ。早期からEdyを導入した理由、Edyを利用してどのように顧客へアプローチしているかなどが明らかになった。
おサイフケータイで育成ゲーム
am/pmでは、「club ap」というEdyを利用した会員システムを運営、顧客への商品提案や情報配信に利用している。club apはEdy番号を会員のIDとしているため、ユーザーはclub ap固有のカードを持たなくてもサービスを受けられる。例えばANA(全日本空輸)のマイレージカードや、おサイフケータイなどのユーザーも、club apの会員になれるのだ。
club apのポイントプログラムは、Edyで100円支払うごとに1ポイントが付く“ショッピングポイント”と、関東の1000店舗に置かれている端末「appoint's」でルーレットゲームを行うと0〜1ポイントがもらえる“来店ポイント”の2本立てになっている。
カードタイプのEdyではなく、おサイフケータイを利用している顧客向けには、ポイント確認やEdyの残高照会といった機能のほか、「エイピィ」という育成ゲームを提供している。おサイフケータイで500円支払うごとにエイピィが育っていくが、夜の利用が多いと夜行性になったり、同じ商品ばかり買っているといつも同じようにしか育たなかったり、というゲームだ。
今後の展望、課題
現在、Edyの発行枚数はカードタイプやおサイフケータイを合わせて約1000万枚(5月16日の記事参照)。しかし、店舗での利用はこのうち、約3%にすぎない。
今のところEdyを利用しているユーザーは、一部の先行顧客だけで、一般顧客はほとんどEdyを利用していないという。ドコモ以外のキャリアも秋から参入すること、またEdyを一度利用したユーザーは継続利用意向が高いことを好要因として挙げ、「Edyはこれからが成長期。今年は利用するきっかけを増やし、Edyの利用者、am/pmでのEdy利用者を増やしていきたい」(大熊氏)
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