NEC、使い勝手を向上させたプレゼンス&IMソフト
N901iLを利用したモバイルセントレックスならではの機能と言われながら、利用されることがなかったのがプレゼンス情報とIMだ。NECはUNIVERSE上で動作するプレゼンス情報・IM管理ソフトを発売する。
NECは7月26日、無線LAN&FOMAのデュアル端末「FOMA N900iL」を利用したモバイルセントレックスシステム「UNIVERGE “FOMA”連携ソリューション」を強化するアプリケーションとして、「ActivePresence(アクティブプレゼンス)」と「UNIVERGE IM1000」の2種を追加した。8月1日より出荷を開始する。
APへの接続状況を見てプレゼンスを自動更新
ActivePresenceは、各ユーザーのプレゼンス情報を、自動的に設定・更新できるソフト。無線LANアクセスポイントへの接続状況から位置情報を取得するため、ユーザーが自分で意識して設定しなくても、「外出中」「電話中」「会議中」といったプレゼンス情報が、自動的に更新される。
UNIVERSE IM1000は、プレゼンス情報と連動してインスタントメッセージ(IM)を送信できるソフト。従来、IMは専用ソフトからしか送信できなかったが、UNIVERSE IM1000を利用することにより、Webブラウザや業務用アプリからIMを送信したり、EメールをIMに変換して配信したりできるようになる。また、プレゼンス情報と連動し、相手が社外にいる場合にはIMをiモードメールに変換して送信することができるようになる。
N900iLを利用したモバイルセントレックスシステムでは、従来の構内PHSなどでは実現できない新しい機能として、プレゼンス管理とメッセージ機能に注目が集まっている(2月7日の記事参照)。しかし実際には、「プレゼンス情報を自分で更新するのは続かない」「携帯でメッセージをやりとりすることを全社員に徹底するのは難しい」「IMを送っても社外には届かない」などの課題があり、ほとんど導入例がなかった。ActivePresenceやUNIVERSE IM1000のような製品が販売されることで、実際にプレゼンス情報やIM機能をビジネスに導入する企業が現れることが期待される。
販売価格は、ActivePresenceが48万円から、UNIVERGE IM1000が69万円から。
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