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公共の場では携帯が自動電源オフする仕組みを〜CIAJ
特定の場所にくると、携帯の電源が自動オフになる。携帯の利用を制限するための、そんな仕組みを通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が提案している。
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が、公共の場で携帯利用を制限するためのシステム作りを提案している。ユーザーに「マナーの遵守」をお願いするのでなく、携帯の電源が自動でオフになるなどの技術的仕組みを整備してはどうかとの主旨。
CIAJは、電機・通信関連企業でつくる業界団体。携帯の利用は、場合によっては医療機器への干渉が懸念されているが(8月19日の記事参照)、CIAJは4月にこの対策として技術的なシステムを検討することを提案した(CIAJのページ参照)。この問題を話し合うため、ワーキンググループのメンバーを募集している。
通信事業者、機器メーカーなどを巻き込み、特定のエリアでは自動的に携帯の電源がオフになるなどのシステムを構築したい考え。「事業者のほかに、ユーザーの意見も取り込んでいきたい」(CIAJの担当者)。システム稼動にあたっては、電波法に抵触しないか、緊急通報の手段をどう確保するかなどの問題も考える必要があるという。
もっとも、現在ではまだ参加者が少なく、そもそもの技術的議論が開始できていない段階。「携帯キャリアなどから、問い合わせは来ている」(前出の担当者)。企業によって、興味を持つ部署もあるようだとした。
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