携帯向け野球中継「ケーチャン!ホークス」体験記 :携帯を持ってドームへ行ってみた その2: (2/2 ページ)
今年の夏から一部の球団で始まったのが、携帯電話向けの野球中継。いつでも持ち歩く携帯ならば“球場で試合観戦しながら同時に携帯で中継も見る”という贅沢なことも可能になるのだ。
過去の試合は、イニング指定して再生可能
中継画像のライブ配信のほか、最近の試合はアーカイブ化されており、過去の試合も視聴できる。過去の試合では、早送り/巻き戻し機能が使えるほか、スコアボードの数字をクリックすると、イニングを指定して再生ができる。「点を取ったイニングだけ見る」「ひいきチームの攻撃回だけ見る」といった視聴が可能なわけだ。
使ってみて最も強く思ったのは、他キャリアの携帯でも利用できるようになってほしい、という点。8月1日から始まったばかりのサービスなので、今後に期待したいところだ。
福岡ソフトバンクホークスマーケティングでは「球場に来ている人にも、来ていない人にも楽しめるコンテンツ」としているが、ケーチャン!ホークスの内容は、テレビの野球中継そのものだ。
しかし実際に球場で試合を観ていると、細かいところは、見えなかったり分からなかったりすることが多い。例えばピッチャーの配球や、選手情報といった、観戦の補助になるような情報が欲しいと思うときがある。記者がドームで試合を観戦していたときも、隣の席の観客は会場にノートPCを持ち込み、ソフトバンクホークスがネット配信しているライブ映像(3月25日の記事参照)を見ながら観戦していた。
会場に来ている観客向けの無線情報配信としては、インテルが無線LANで情報提供している例があるが(2004年4月20日の記事参照)、まだまだ一般的ではない。テレビやドームで観戦している人でも、携帯は手に持っている。携帯ならではのコンテンツ配信も、今後は面白いのではないだろうか。
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