インプレスは9月9日、電子書籍の市場動向や利用者動向をまとめた調査レポート「電子書籍ビジネス調査報告書2005」を発売する。
同調査結果によれば、2005年3月時点での国内における電子書籍の市場規模は約45億円。内訳はC/PDA向けの電子書籍市場が約33億円、携帯電話向け電子書籍市場が約12億円で、前年と比較して、全体の市場規模は2.5倍に増加したと推測されている。
電子書籍市場の成長を牽引する機器は、PCやPDAから携帯電話に移行。PC、PDA向けの電子書籍市場の伸び率が、昨年同時期と比較して鈍化しているのに対し、携帯電話での読書は大きく伸びているという。その理由として、携帯電話のパケット料金の定額制の普及、1冊分をまるごとダウンロードできるようになったこと、コミック、文芸、実用書などの話題作が入手可能になったことなどが挙げられている。
「電子書籍ビジネス調査報告書2005」では、電子書籍の市場動向のほか、利用者動向、販売サイトや出版社の取り組み、読書用端末や電子書籍フォーマットの特性などがまとめられている。価格は39,900円。PDF版でも提供され、印刷可能板が3万9900円、不可能版が1万9950円となっている。
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