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国内携帯端末市場、MNP以降需要収束か――ガートナー
携帯の買い換えサイクルは、ナンバーポータビリティ実施とFeliCaインフラが確立する2006年に山場を迎え、その後収束していくとガートナーは予測している。
ガートナージャパンのリサーチ部門は9月8日、国内の携帯電話端末市場の予測を発表した。国内の携帯電話端末販売は2006年に大きな需要集中期をむかえた後、再び需要収束期に入ると予測されている。
国内の携帯電話端末の平均買い換えサイクルは2年弱のため、カメラ付き携帯電話端末により需要が集中した2003年から2年目に当たる2005年に、再び大きな需要の山を迎える可能性が考えられる。しかし、2005年は買い換え需要の促進要因が音楽再生機能など、カメラ機能よりも訴求力を発揮する対象セグメントが限定されているため、むしろ、FeliCa機能/アプリケーションが社会インフラとしての地位を確立すると予想され、また番号ポータビリティによってユーザーの流動性が上昇するであろう2006年に、端末購入が拡大するものと分析されている。
海外におけるボリューム・ゾーンは、既に低機能・低価格端末市場に移行しているため、同社は携帯電話端末の世界平均卸売価格が大幅に下落し続けると予測。しかし、日本は市場全体がハイエンド・ユーザー市場と考えられるため、国内に置ける携帯電話端末の卸売価格は下落するものの、その幅は小規模に留まるものと考えられるという。
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