5分で分かる、今週のモバイル事情 :9月17日〜9月30日:
ボーダフォンから初のおサイフケータイが登場、またウィルコムはPHS初のJava端末を含む4機種を発表した。NTTドコモとKDDIはワンセグ対応の携帯電話を発表、10月4日からのCEATECで展示する。
ボーダフォンもおサイフケータイ
ボーダフォンは9月20日、同社としては初めてFeliCaチップを搭載した「703SHf」をはじめ、新たに4機種を発表した(9月20日の記事参照)。
703SHfの発売される11月上旬より、ボーダフォンはFeliCa対応サービス「ボーダフォンライブ!FeliCa」を開始する。FeliCaを携帯電話に内蔵した「モバイルFeliCa」端末ではNTTドコモ、auが先行しており、ボーダフォンは3キャリアめとなる。また、3キャリア共通で「おサイフケータイ」のロゴを使用することも明らかになった(9月20日の記事参照)。
ウィルコムが4機種発表、データ定額プランも
9月27日、ウィルコムは4種類の音声端末「WX300K」「WX310K」「WX310SA」「WX310J」を発表した(9月27日の記事参照)。ラインアップのうち、300番台はエントリーモデル、310番台はハイエンドモデルという位置づけ。310番台はフルブラウザ、リモートロック、USBによるPC接続、POP3/SMTPメール、QVGA液晶、128kbpsのパケット通信が共通機能となる。
WX310SA、WX310Jは、PHSとして初めてJavaに対応した端末。標準的な携帯電話向けJava仕様であるMIDP2.0に準拠した(9月28日の記事参照)。ゲームだけでなく、法人向けの機能拡張手段としても応用していく方針だ。
携帯向け地デジ、ワンセグ端末初披露
地上デジタル放送推進協会は9月27日、地上デジタルテレビの1セグメント放送(愛称:ワンセグ)を、2006年4月1日から開始することを発表した(9月27日の記事参照)。
ワンセグとは、地上デジタル放送の6MHzの帯域を13のセグメントに分けたうちの、1セグメントを利用して提供される携帯・移動体向け放送。日本独自の放送方式で、映像と合わせてデータも放送できる。
発表会会場では、NTTドコモ「P901iTV」(9月28日の記事参照)、KDDI「W33SA」(9月27日の記事参照)という2機種のワンセグ対応携帯端末が展示された。
MicrosoftとPalmが提携、Windows Treo
Palmは9月26日、Microsoftの携帯デバイス向けOS「Windows Mobile 5.0」を搭載したスマートフォン「Treo」をサンフランシスコの記者会見で発表した(9月27日の記事参照)。Treoは、PDAの機能に電話機能とWebブラウズ機能などを組み合わせたデバイスだ。
スマートフォン向けプラットフォームとしては、Symbian OS、Linuxなどが主流となっているが、ここにWindows+Treo陣営も参戦する形となる。なおWindows Treo(仮称)は、2006年初めにVerisonのEV-DOネットワークを利用し、米国で提供開始される(9月27日の記事参照)。
さて、来週は?
10月4日から8日まで、千葉県の幕張メッセで「CEATEC 2005」が開催される。携帯キャリアではNTTドコモとKDDIが出展、ワンセグ端末を一般公開する予定だ。このほか、各端末メーカー、デバイスメーカーが出展、最新製品を披露する。
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