5分で分かる、今週のモバイル事情 :10月15日〜10月21日:
NTTドコモは各種新サービスに対応したハイエンド端末「FOMA 902i」6機種を発表。ウィルコムはWindows Mobile 5.0搭載の「W-ZERO3」など、W-SIM対応端末を3機種リリースした。
プッシュトーク対応、トルカとiチャネルも――「FOMA 902i」発表
NTTドコモは10月19日、冬商戦向けのハイエンドFOMA「902i」シリーズ6モデルを発表した(10月19日の記事参照)。NEC、シャープ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通、三菱電機に加え、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが初のFOMA端末を投入している。
902iシリーズ最大のトピックは、新機能「プッシュトーク」に全機種対応したことだ(10月19日の記事参照)。プッシュトークは、音声をIPベースでやりとりする半二重通信“プッシュ・ツー・トーク”技術のサービス名称。通常の音声通話と異なり、トランシーバーのように、相手と交互に会話をする。1通話5.25円での従量課金のほか、月額1050円の定額プラン「カケ・ホーダイ」も利用できる。
また902iシリーズは、おサイフケータイの新機能「トルカ」にも対応した。トルカは、対応するリーダー/ライターにおサイフケータイをかざすと、クーポンや店舗案内などの情報を取得できるサービスだ(9月14日の記事参照)。他には、1つの端末に複数の番号を割り当てられる「マルチナンバー」(10月19日の記事参照)、701iシリーズから導入された「iチャネル」などの機能に対応している。
ウィルコム、Windows Mobile端末を含むW-SIM端末3機種発表
ウィルコムは10月19日、PHSの通信コアとアンテナなどを内蔵したモジュール「W-SIM」を発表した(10月19日の記事参照)。
W-SIMと同時に、W-SIMが利用できる端末2機種も発表された。音声通話端末“TT”(10月19日の記事参照)と、データ通信端末“DD”(10月19日の記事参照)で、“TT”は直販サイトのウィルコムストア(10月17日の記事参照)で限定販売される。
翌20日には、同じくW-SIM対応端末として、PDAタイプのシャープ製スマートフォン「W-ZERO3」が発表された(10月20日の記事参照)。OSにWindows Mobile 5.0日本語版を採用、PHSの音声通話、データ通信に加えIEEE 802.11bの無線LAN機能にも対応する。
W-ZERO3の投入に合わせ、ウィルコムは12月上旬から、データ通信のオプションサービスという位置づけで、公衆無線LAN接続サービス「ウィルコム無線LANオプション」を提供する(10月20日の記事参照)。「つなぎ放題[PRO]」「ネット25[PRO]」など、256kbpsデータ通信コースのユーザーは月額料金無料で利用できるほか、128kbpsデータ通信料金コースの利用ユーザーは月額700円、音声通話向けコースのほとんどは月額1600円で、NTTコムウェアの公衆無線LANサービス「ホットスポット」のアクセスポイントを利用できるようになる。
さて、来週は……
10月26日から29日まで、東京ビッグサイトでPC+デジタルの総合展示会「WPC EXPO 2005」が開催される。テーマは「感動と創造、未来を拓く! デジタル・ルネッサンス――あなたが変わる、ビジネスが変わる」。携帯電話のキャリアや端末メーカー各社が多数出展予定だ。
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