ニュース
関西のFeliCa乗車券「ICOCA」と「PiTaPa」が相互乗り入れ
JR西日本のICOCAと、スルッとKANSAIのPiTaPaの相互利用が1月21日から開始する。相互利用ができるのはバス、鉄道の利用乗車券機能で、物販には適用されない。
西日本旅客鉄道(JR西日本)、スルッとKANSAI協議会および東日本旅客鉄道は11月10日、JR西日本の「ICOCA」とスルッとKANSAIの「PiTaPa」の相互利用サービスを、2006年1月21日から開始すると発表した。
ICOCA、PiTaPaはどちらも、ソニーの非接触IC技術「FeliCa」(10月24日の記事参照)を利用した交通乗車券。両者が発行するICカード乗車券は、現在それぞれのエリアでのみ利用できるが、来年1月21日の初電より、JR西日本のICOCA利用可能エリア内と、スルッとKANSAI協議会加盟交通事業者のPiTaPa利用エリア内の鉄道、バス路線で利用可能となる。
ICOCA、PiTaPaともに、交通乗車券としての機能の他に、電子マネーを物販に利用できる機能も備えているが、今回相互乗り入れするのは乗車券機能のみ。また、ICOCAはチャージ(前払い)して、PiTaPaはポストペイ(後払い)して利用するシステムだが、相互利用の際にはあらかじめICカードにチャージして利用することになる。また、相互利用時にはPiTaPaの割引サービスは適応されない。
現在、ICOCAとSuicaでは乗車券機能の相互利用が実現されている。JR西日本、スルッとKANSAI協議会、JR東日本の三社は引き続き、「PiTaPa」と「Suica」間の相互利用の実現に向け、準備を進めていくという。
関連記事
- FeliCa/モバイルFeliCaの歴史を振り返る(前編)
非接触ICを使った近距離通信技術“FeliCa”はどのように生まれ、携帯電話に内蔵されるようになったのか。FeliCaとモバイルFeliCaの誕生と成長を、2回に分けて振り返る。 - FeliCa/モバイルFeliCaの歴史を振り返る(後編)
物流分野向け無線ICとして誕生したFeliCaは、長い雌伏期間を経て「Suica」に採用された。カードに電池が入っていた試作時代、香港オクトパスカード導入に向けての開発などの歴史を、エピソードと写真で振り返る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.