プッシュ・ツー・トーク、「聞いたことがない」が8割弱
インフォプラントの調査によると、1日の通話時間が3分を超える人は25%未満、「話し足りない」と考えている人は1割強しかいないが、音声定額サービスに興味がある人は6割を超える。
インフォプラントは11月16日、携帯電話・PHSに関するアンケートの結果を発表した。C-NEWSとソフトバンク パブリッシング「ケータイ BEST」誌との共同企画によるもので、調査期間は10月22日から23日。自分名義の携帯電話・PHSを所有している15歳以上のインターネットユーザー、集計回答数は男女各200名、合計400名。
「音声定額に興味がある」が6割
携帯電話でトランシーバーのように無料通話ができる、「プッシュ・ツー・トーク」について、内容まで熟知していたのは1割弱。「聞いたことがない」と回答した人が8割弱だった。また、もしこのサービスが開始されたら「利用したい」と回答した人は約6割。男性より女性の方が、9ポイント多かったという。
この音声通話が、定額料金で利用できるサービスが開始された場合、「利用したい」と回答したのは、男性が2割弱で、女性の6パーセントを大きく上回った。「利用したくない」は、男性で3割強、女性で4割。また、携帯電話・PHSの音声通話を定額料金で利用できる「音声定額」サービスに興味がある人は、「非常に関心がある」「やや関心がある」を合わせて6割強となり、「関心がない」の2割を圧倒的に上回った。音声定額サービスを利用したいと考える月額料金については、「1000円以下」と回答した人が6割強、「2000円以下」が9割半ばを占めた。
通話時間3分未満、メールは4件が6割
回答者が現在利用中の機種は、「NTTドコモ」が4割半ば、「au」がほぼ3割、「ボーダフォン」が2割強。「ボーダフォン」利用者に、月額315円でメールも通話もし放題の「LOVE定額」について聞いたところ、「ぜひ加入したい」「加入を検討したい」と回答したのは、それぞれ1割強、1割半ば。「加入はしない」が2割強を占め、特に男性で2割半ばと多かったという。
自分から電話をかけた場合の1日の平均通話時間は、30秒未満が3割強おり、3分未満が7割半ばを占めた。10分以上は1割弱しかいなかった。現状で「十分話せている」「まあまあ話せている」を合わせると8割弱。「話し足りない」は1割強だった。
メールの送信数についても訊ねている。1日に送信するメールの件数は「4件以下」が男性で6割半ば、女性で5割半ば。「10件以上」は男性でほぼ2割、女性で2割半ばとなった。
音声定額サービスに加入した場合、一番電話をかけたいと思う相手は誰かという質問に対しては、男性の3割半ば、女性の5割弱が「家族」、男性の4割、女性の3割半ばが「友人」、全体で2割弱が「恋人」と回答した。また、加入した場合に予想される1日の通話時間は、「3分未満」が4割強、「10分以上」が3割半ばと、現状の「30秒未満」が3割強、「3分未満」が7割半ばという集計結果と比較して、大きく増加するものと思われる。メールに関しても同様に、増加する傾向が確認された。
集計結果の詳細は、11月15日発売の「ケータイ BEST」誌に掲載されている。
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