ドコモ、法人向けにFOMAのGPS位置情報サービス
GPS対応のFOMA端末を利用して、FOMAと社内のネットワークを接続、位置情報を検索・発信できるサービスが開始した。物流、警備といった分野でのソリューション利用が想定されている。
NTTドコモは11月24日、GPS対応FOMA端末を利用した法人向け位置情報サービスの受付を開始したことを発表した。
FOMAネットワークと社内ネットワークをつなぐことにより、GPS対応FOMA端末の位置情報を管理者などが検索したり(第三者)、GPS対応FOMA端末から位置情報を受け取ることができる。契約は、ドコモと法人とで行い、端末ユーザーは法人とGPSサービスの利用契約を行う形になる。
対応端末は、「SA700iS」(8月2日の記事参照)と、「SA800i」(11月24日の記事参照)の2機種。プランは検索する回数によって3種類となる。
プラン | サービス利用料金(月額) | 超過分の検索料 |
---|---|---|
プランA | 6300円/500回分の検索料含む | 1回あたり10.5円 |
プランB | 6万3000円/1万回分の検索料含む | 1回あたり5.25円 |
プランC | 15万7500円/3万回分の検索料含む | 1回あたり3.15円 |
法人向けの「イマドコサーチ」(11月24日の記事参照)ともいえる位置づけだが、いくつか違いがある。
1つ目は、イマドコサーチがFOMAのiモード端末全てに対応しているのに対し、法人向けの位置情報サービスでは、端末のGPS機能を利用するため、GPS対応端末のみの対応となっていることだ。
もう1つは、端末側にいちいち「位置情報を第三者が検索している」という問い合わせをしなくても検索できるように設定できる点。法人向けサービスでは、ユーザーが端末を設定するときに、「認可」「随時確認」「拒否」から選択できる。認可を選ぶと、第三者が検索してきた場合に「検索問い合わせ→了承」という過程を経ずに自動的に位置検索ができる。これに対し、イマドコサーチでは「随時確認」と同じように、誰かが端末の場所を検索しようとしている場合、端末が「位置情報をこれから発信する」ということを必ず表示し、検索されるユーザーが了承しないと位置情報が発信されない。
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