「おサイフケータイを利用したことがない」96.7%――千趣会調べ
通話より圧倒的にメール利用が多い、新たな付加機能よりも基本機能の充実や料金値下げを望む――カタログ通販大手が実施したアンケートからは「普通の女性」が携帯をどのように利用しているか、実態が見える。
千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所は11月25日、「スタイルモニターレポートVol.6」として、携帯電話の利用実態に関する調査結果を発表した。スタイルモニターバンクに登録している20歳から59歳までの女性を対象に、11月9日から同13日に調査を行ったもので、有効回答数は1777人。
自分専用の携帯電話の所有率は94.5パーセントと高く、通話とメールのどちらを利用することが多いかという質問に対しては、8割以上がメールと回答した。また「QRコード」「おサイフケータイ」「着うた」に関して、最も認知率が高かったのは「着うた」で92.4パーセント。「おサイフケータイ」が85.7パーセントで続き、「QRコード」の認知率は7割に満たなかった。
利用率に関しては、「QRコード」が約4割と最も高く、「着うた」の約3割、「おサイフケータイ」の3パーセントと続く。今後の利用意向についても、「QRコード」と「着うた」は約4割、「おサイフケータイ」は約3割が、利用してみたいと回答するに留まったという。
「あなたならではの携帯の使い方は」という問いに対しては、「デジカメを持っていないのでオークションに出品するのに使う」「ホワイトボードに買い物リストを書いてカメラで撮り、買い物に使う」「子供が泣いてぐずったときにアンパンマンの着メロを聴かせると泣きやむ」「夕飯のレシピメールを携帯に送り、見ながら材料を買い物し、調理も携帯を見ながらする」「懐中電灯代わりに使う」などの答えがあった。
今後、携帯電話にどんな機能やサービス、コンテンツがあったら良いと思うかという質問に対しては、耐久性や長時間使用を望むグループ、緊急時や災害時にも役立つ機能を求めるグループ、安い利用料金や家族間通話無料を望むグループ、絵文字の共通化などメーカーや会社に関係なく同じサービスを望むグループなどに分かれた。同レポートでは、新たな付加機能やサービスよりも、むしろ基本的な機能やサービスの充実を望んでいる利用者が多いようだと分析している。
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