ニュース
NTT Com、生徒の安全・安心確保システム構築事業の実証実験
NTT Comは12月から大阪府の中学校で、ICタグを利用した実証実験を行う。学校内での生徒の行動把握や、安全確保が目的。
NTTコミュニケーションズは11月28日、「大阪安全・安心まちづくり支援ICT活用協議会」に協力し、「IT(ICタグ)を活用した生徒の安全・安心確保システム構築事業」の実証実験に参加すると発表した。
同実証実験は、地域・自治体・学校が一体となって、通学する生徒の安心・安全を確保するために、本年12月から2006年8月まで実施されるもの。ICタグをはじめとする情報通信技術の、防犯に対する活用効果が検証される。
学校の安全対策としてフェンスに防犯カメラを設置し、不審者の侵入に備えるほか、防犯ブザー付きの無線アクティブ型ICタグを生徒に配布し、携帯させる。同タグを使用して、学校内での生徒の行動把握とアラームシステムの実証実験を行うのは、全国でも初の取り組みとなる。
希望する保護者には、生徒の校門通過情報のメール配信を実施。また、校内での緊急事態発生時には、アンテナと連動して情報管理センターが保護者・学校など関係者に連絡を行うという。
なお12月9日に、大阪府吹田市の古江台中学校で、実証実験の説明会とデモンストレーションが実施される予定だ。
関連記事
- 学校コミュニティに必要なIT化と、そこにある潜在市場
個人情報保護法の施行により、連絡網がなくなる学校が増えてきている。電話連絡の代わりに、携帯メールシステムが登場するなど「学校のIT化」という新市場ができ始めている。 - Turbolinux、小中学校のOSS実証実験に採用される
ターボリナックスは11月2日、デスクトップLinuxの利用検証を目的として岐阜県とつくば市の小中学校に導入されるOSに自社製品が採用されたことを発表した。 - ネットで街を安全に――住民参加の“IT自治”
GPSに対応したネット地図やSNSなどを活用し、街を安全に住みやすくしようという取り組みが各地で始まっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.