国内RFID市場は2007年度予測で440%へ高い伸び――矢野経済研究所
RFIDの国内市場規模は、2005年度見込みで前年度比137%。2007年度予測で440%と高い伸びが見込まれる。その後使い捨て分野が成長してさらに需要が伸びると矢野経済研究所では予測する。
矢野経済研究所は12月1日、2005年版RFID (無線ICタグ) 市場に関する調査結果のサマリーを発表した。
RFID・関連機器ベンダーおよびシステムインテグレーターを対象に、本年9月から11月までの期間中、同研究所専門調査研究員による直接面接取材により調査したもの。
同サマリーによれば、RFIDの国内市場規模は、2005年度見込みで2170万枚、前年度比137パーセント。また需要予測については、2007年度予測が9550万枚で2005年度比440パーセント、2010年度予測が21億9200万枚で2007年度比2295パーセントとされている。
2005年度見込みの需要分野別構成比は、製造分野が32.3パーセント、物流分野が30.0パーセント、流通分野が9.2パーセント、アミューズメント関連分野が6.9パーセント、レンタル・リース関連分野が3.2パーセント、その他分野が18.4パーセントと算出されている。
また2007年度から2010年度にかけてのアプリケーション別の需要予測として、物流分野での宅配便伝票や配送ラベル、物流管理、航空手荷物タグなどや、流通分野での商品管理用タグなどの使い捨て分野の成長が特に著しく、2010年度には需要分野別の構成比を大きく変化させるものと分析。またUHF帯無線ICタグの標準化の進展と、ベンダーからの製品の市場投入が重なり、大きな成長が予測されるという。
矢野経済研究所は11月30日、資料「2005年版 RFID(無線ICタグ)市場マーケティングレポート」を発刊した。A4版303ページで、定価は18万9000円。
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