5分で分かる、今週のモバイル事情 :11月26日〜12月2日
おサイフケータイを使ったクレジットカード決済、iDがスタートした。また、セブン&アイはEdyでもSuicaでもない独自の電子マネーを発行。2007年春からセブンイレブンなどで使えるようになる。
iD、サービス開始
12月1日、三井住友カードはおサイフケータイによるクレジット決済サービス「三井住友カードiD」のサービス提供を開始した(12月1日の記事参照)。
iDは、ドコモが提供する、おサイフケータイを利用したクレジット決済サービス(11月8日の記事参照)。三井住友カードiDは、iDの第1弾ということになる。iDが利用できる店舗は、1年間で10万店まで増える予定。三井住友カード以外にもiDで利用できるクレジットサービスが、2006年登場予定だ。
セブン&アイ、独自の電子マネーを発行
セブン&アイ・ホールディングスは11月29日、ジェーシービー(JCB)と提携し、非接触ICチップを搭載したプリペイドタイプの電子マネーカードを、2007年春をめどに独自に発行すると発表した(11月29日の記事参照)。
セブン&アイの電子マネーは、FeliCaを利用したプリペイド(前払い)タイプのものになりそうだ。発行当初はセブン-イレブン店舗で、将来的にはイトーヨーカドーを初めとするセブン&アイ系列店舗で利用できるようになる。電子マネーだけでなく、ポイントサービスを搭載し、グループ内の各店舗で相互利用できるようにする予定(11月29日の記事参照)。
ドコモ、アプリックスとACCESSに出資
アプリックスは11月30日、NTTドコモを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した(11月30日の記事参照)。ドコモは14.98%を占める筆頭株主になる。
アプリックスは、ドコモとDoJa/Javaプラットフォームを共同開発しており、同社の組み込み向けJavaプラットフォーム「JBlend」はドコモの902iシリーズ6機種にも搭載されている(11月8日の記事参照)。なお、ドコモは現在、DoJaを超えるJavaの仕様を提供するべく、サン・マイクロシステムズと「スタープロジェクト」を立ち上げている(11月10日の記事参照)
同じく11月30日、ドコモがACCESSにも出資することが明らかになった。ACCESSは、NTTドコモを割当先とする第3者割当増資を実施する。ドコモは従来第3位の株主だったが、増資後は第2位の大株主になる(11月30日の記事参照)。ドコモでは出資の理由について「ドコモ端末の一層の高機能化、差別化を目的として、両社の共同開発を推進させるのが狙い。日本市場のみならず海外での事業展開も視野に入れつつ、アプリケーション開発コミュニティの構築など、新たなビジネスモデルの検討も共同で行う」としている。
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