ブロードコム、世界初のWi-Fiビデオ電話チップセットを発表
ブロードコムはInternational CES 2006で、VoIP用端末や固定型テレビ電話に利用できるチップセットを発表した。
Broadcom Corporationは1月5日、International CES 2006で、世界初のVoIP端末およびデスクトップ・ビデオIP電話向けWi-Fiビデオ電話チップセットを発表した。
新しいWi-Fiビデオ電話チップセットには、モバイルVoIPプロセッサ「BCM1161」、AirForce One Single-Chip 802.11b/g WLANソリューション「BCM4318E」、およびVideoCoreマルチメディア・プロセッサ「BCM2702」のほか、完全機能搭載のWi-Fiビデオ電話携帯端末とデスクトップ製品を設計するための単一のソフトウェア・パッケージに統合された、ブロードコムのVoIP、ビデオ、およびWi-Fiソフトウェアが含まれている。
また同チップセットは、最大30フレーム/秒のビデオ・レートのH.264とH.263、他のデバイスやアプリケーションと相互運用可能な鮮明で滑らかなデジタルビデオを可能にする、QCIFからCIFまでの全二重ビデオ解像度など、高解像度ビデオ通信規格をサポート。広範な液晶ディスプレイとPAL/NTSCテレビ出力をサポートする統合ディスプレイ・コントローラを備えている。
BCM4318E WLANデバイスは、WMM、WPA/WPA2セキュリティ、簡単なボタン操作でデバイス・コンフィギュレーションを可能にする同社のSecureEasySetupソフトウェア、およびワイヤレスの通信距離を拡張するブロードコムのBroadRange技術をサポートしているという。
同チップセットは現在、製造出荷されており、リファレンス・デザインとソフトウェア・プラットフォームは、早期導入パートナー企業向けに出荷されている。
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