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ドコモ、グアム・サイパン地域の携帯事業者を買収

ドコモがグアムと北マリアナ諸島でサービスを提供している携帯電話会社を買収した。今後同地域での音声ローミングの強化とパケットローミングを行う計画だ。

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 ドコモは3月20日、グアム島と、サイパン島を含む北マリアナ諸島で携帯電話事業を行っているGuam Cellular & PagingおよびGuam Wireless Telephone Companyを買収すると発表した。Guam Cellular & Pagingが、Guam Wireless Telephone Companyから営業譲渡を受けて2社を統合。それを、ドコモが新たに設置する投資持ち株会社を通じて買収する。買収金額は7180万ドル(約83億円)で、買収後は統合会社に対し最大650万ドル(約7億5000万円)を上限に設備投資資金を投入する。

 買収の目的は、日本からの渡航者が多いグアム島や、サイパン島などの北マリアナ諸島におけるGSMネットワークの強化だ。同地域では、現在Guam Wireless Telephone Companyがドコモにローミングを行っているが、「留守番電話サービス」が利用できない、64文字を超えるSMSが受信できないといった制限があるほか、ネットワークも不安定であり、利便性があまり高くなかった。

 ドコモでは、今回の買収を機にローミングサービスの質を向上させ、カバーエリアを拡大する方針だ。またネットワークのGPRS化によるパケットローミングも実現していく。ただし、具体的なサービス開始日などは未定。将来的には、買収した事業者が持つ周波数を利用したW-CDMA方式による3G携帯電話サービスの導入も目指す。

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