W-ZERO3以外のウィルコム端末へも対応を検討――インテリシンク(2/2 ページ)
携帯からのリモートアクセス/データ同期ソリューションを企業に提供するインテリシンクが今後のロードマップを発表。W-ZERO3のバッテリー持続時間が延びるというソフトウェアアップデートについても触れた。
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W-ZERO3では、バッテリー持続時間が延びるソフトアップデートを予定
Intellisync Mobile SuiteのクライアントとしてW-ZERO3を使うと、企業用Eメールをプッシュで受信できる(Exchange、Lotus Notes)が、プッシュEメールを受信するためには、W-ZERO3をデータモードにしておかなくてはならず、音声通話機能を使う場合には、データモードを終了し、音声モードに切り替えて利用する。
しかしデータモードのままで待機していると、バッテリーの消費が激しく、半日程度しかバッテリーがもたない。そこで、W-ZERO3を音声モードで待機させておき、Eメールが届くとセンターからライトメールが届いて自動的にデータモードに切り替え、プッシュEメールを受信させるような仕組みに変更予定だという。
新しい仕組みへの変更は、ソフトウェアアップデートでの対応が可能。井手氏によれば「すでにそのソフトを入れて使っているが、半日程度しかもたなかったバッテリーが、1日もつようになった」という。
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パートナー戦略を強化、ASPへも意欲
これまでインテリシンクでは、Intellisync Mobile Suiteの機能強化や新端末への対応を中心に進めてきたが、今後は営業・パートナー戦略を強化していくという。
パートナー強化の方針は、大きく分けて「地域別」「業種別」「企業グループ別」の3つ。まず、首都圏中心の営業だったのを、パートナー企業を増やすことにより他のエリアへも広げていく。また例えば金融、土木といった業種へ強みを持っているパートナー企業と組むことにより、より多くの業種での導入を目指す。そして、大手企業グループとのパイプを持つ企業と組む。
もう1つ大きな目標としているのがASPサービスである。「通信キャリアや、大手企業グループなど、年内に複数の企業へ提供したい」(井手氏)。現在Intellisync Mobile Suiteを導入しているのは、50ライセンス以上の大手企業がほとんど。しかしASPサービスを提供することにより、自社でサーバーを立てるのが難しい小規模な企業や、企業内個人ユーザーなどを狙っていく。また連携するグループウェアについても、現在のExchange、Notesといった米国産グループウェアだけでなく、国産グループウェアへ対応も予定しているという。
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