富士写、「Keitai Picture」組み込み済みサーバを発売
富士写真フイルムは、画像変換ソフト「Keitai Picture」をインストールしたアプライアンスサーバを発表した。自社の環境にKeitai Pictureの機能を簡単にアドオンできる。
富士写真フイルムは6月20日、携帯電話向け画像変換サービス「Keitai Picture」用のソフトウェアを組み込んだサーバ「KP Serve」を発表した。
KP Serveは、画像変換処理を行うKeitai Pictureのソフトウェアプリインストールした1Uサーバ。必要なハードウェアからOS、ソフトウェアまですべて1パッケージになっている。ECサイト構築時などに、システムにKP Serveをアドオンすれば、簡単に画像変換機能が利用できる。
従来Keitai Pictureは、アクセス数に応じて料金が変化するASPタイプと、一定の月額利用料を支払ってソフトウェアを自前のサーバに組み込むライセンスタイプの2種類のサービスで提供していた。今回新たにサーバタイプを用意したことで、規模の大きなサイトへの導入やシステムインテグレーター(SI)経由での納入などにも対応可能となっている。
ソフトウェア自体は実績のあるKeitai Pictureをベースにしており、ASP版やライセンス版のKeitai Pictureと同等の機能が利用できる。機種情報の自動更新(有償)に対応するほか、安定運用を可能にする監視機能、自動修復機能なども備える。
KP Serveの価格は380万円で、6月下旬から販売を開始する。平日9時から17時までの保守サービスが年間48万円で受けられるほか、24時間365日対応するサービスも用意している。
サーバの仕様は以下の通り。
製品名 | KP Serve |
---|---|
CPU | 64ビットXeon/3.0GHz×2 |
メモリ | 2Gバイト |
HDD | 73.4Gバイト×2(RAID 1) |
LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×2 |
OS | Red Hat Enterprise Linux ES4.0 |
対応画像フォーマット | JPEG、GIF、PNG、BMP |
画像変換性能 | 30枚/秒(VGA) |
キャッシュ性能 | 1000枚/秒以上 |
サポートサイト数 | 同時200以上 |
自動アップデート | 新機種情報、修正プログラム |
監視機能 | SNMP、サーバ監視ソフト標準搭載 |
設定機能 | GUI |
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