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韓LG、KTF端末製造子会社の経営権取得を断念
韓国のLG Electronicsが、KTFの携帯電話製造子会社KTFTの買収を断念すると発表。両社の話し合いが決裂したため。
韓LG Electronicsは、韓KTFの子会社であるKTFTの株式持ち分買い入れを通じ、経営権を取得する合意書を締結したが(3月20日の記事参照)、両社の話し合いが事実上決裂したことを発表した。
LGによると、同社は3月からKTFTを買収することで協議を続けてきたものの、両社の取引条件が合わず、6月15日付けで協議を終了することを決定したという。
決裂の原因としては、両社が提示した金額に大きな開きがあったためのようだ。LG電子の提示した金額に対し、KTFTは同社の携帯電話ブランドである「EVER」のブランド価値を加味したより大きな金額を提示。ここで大きな差が生じ、両社が歩み寄ることができなかった。
ただし、たとえ国内市場での影響力を強めるためとはいえ、市場占有率10%以下のKTFTの経営権をLGが買収することに対し、そのシナジー効果を疑問視する声が多かったのも事実だ。
いったん決裂してしまった以上、LGはこれまで通り自力で韓国市場のさらなる開拓をする必要があるほか、KTFTはほかの売却先を探すなど新たな対策が必要となった。
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