速報
英Symbian、Symbian OS v9.3を発表──Wi-FiやUSB 2.0 On-the-Goをサポート
英Symbianは7月12日、携帯電話向けのOSとして世界で幅広く利用されているSymbian OSの最新バージョンv9.3をリリースした。パフォーマンスの向上やWi-Fiのサポートなどを行っている。
英Symbianは7月12日、高機能な携帯電話向けのオープンOSとして圧倒的なシェアを誇るSymbian OSの最新版、v9.3を発表した。
Symbian OS v9.3では、従来よりもパフォーマンスを向上させ、端末や主要アプリケションの起動時間を短縮したほか、メモリ管理を改善してレスポンスの向上を図っている。新たにWi-Fiをネイティブサポートしたほか、USB 2.0 On-the-Goの機能にも対応したのが特徴だ。
また、携帯端末メーカーやコンテンツプロバイダ、キャリアが短時間で製品や対応アプリケーションソフトを市場に投入できるよう、新たな開発ツールやリファレンスデザインの提供も行っている。もちろん旧バージョンのSymbian OS v9.0やv9.1などとの互換性を保っており、v9.1用に開発されたアプリケーションなどもv9.3上で動作する。
なおシンビアンは、日本国内でのSymbian OS搭載端末の出荷台数が、5月末日に1000万台を突破したとアナウンスした(7月12日の記事参照)。2006年第1四半期のSymbian OS搭載機の出荷台数は全世界で1170万台に達しており、これは2004年の1年間で出荷した台数(1438万台)に迫る数値となっている。
関連記事
- Symbian OS搭載機、日本で1000万台を突破
Symbian OSを搭載した携帯電話の出荷が、日本で1000万台を突破した。現在、日本向けには6社がSymbian OS搭載機をリリースしている。 - 902iシリーズはSymbianも“v8”にアップ
Symbian OSを搭載した902iシリーズでは、OSのバージョンも上がっている。「リアルタイムカーネル」が初めて採用され、パフォーマンス向上につながっているという。 - Symbian、100機種目の携帯電話は「Nokia3250」
Symbian OSを搭載した携帯電話が100機種を突破した。100機種中、28機種は日本市場で販売されたモデルだという。 - FOMA 902iシリーズ中、4機種がSymbian OS採用
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.