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国内モデルと海外モデル、韓国ビッグ3はどんな端末で勝負する?韓国携帯事情(2/3 ページ)

韓国でも2006年夏モデルのリリースラッシュが始まった。国内向けモデルと海外向けモデルの開発を手掛ける韓国端末メーカーの新モデルについて、各市場に向けた端末の傾向を探る。

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 LGは7月に、下り1.8MbpsのHSDPAに対応した携帯「LG-CU500」をCingular Wireless向けにリリースした。LG-CU500はその特徴を活かせるよう、Cingular VideoやCingular Musicといったサービスに対応するほか、AOL Instant MessengerやMSN Messenger、Yahoo! Messengerといった人気のメッセンジャーも利用できる。Bluetoothに対応し、外部メモリとしてMicroSDを採用するなど、上記のサービスを利用する際の便宜性を高めている。

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LG-CU500。大きさは約49.53(幅)×96.5(高さ)×19.3(厚み)ミリ。重さは約104.89グラム。メインディスプレイの解像度は176×220ピクセルで、サブディスプレイは96×96ピクセル

 LGは3G市場でのシェア拡大のほかに、デザインにも力を入れている。その代表作が「チョコレートフォン」(2月28日の記事参照)だ。

 現在チョコレートフォンは、中国を始めとするアジア地域やイギリス、ロシア、メキシコといった国で販売されているが、6月末からはブラジルへも提供を開始した。ここではCDMA(モデル名はMX800)/GSM(モデル名はMG810)の両バージョンを販売している。

 ブラジル版チョコレートフォンは、デザインや機能を現地の好みに合わせたものとなっているが、「ブラックラベル」シリーズとして高級路線はそのまま。ブラジルでLG電子のブランド力を高めることとなりそうだ。

 8月には、Verizon向けにチョコレートフォンを提供する。中央の[決定]キーを丸くするなど、デザインも韓国版とは若干異なっており、発売前からPRサイトを設けるなど力が入っている。

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ブラックラベルシリーズの販売に向けてセレモニーを実施。MS800はスライド式の端末で、130万画素のカメラ、MP3プレーヤーを搭載するほか、Bluetoothにも対応している。メインディスプレイの解像度は240×320ピクセル。大きさは48(幅)×96.8(高さ)×15.8(厚みミリ)、重さ88グラム。
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ブラックラベルシリーズのMG810。フラットな表面に赤く浮かぶキーが、このシリーズの特徴だ。130万画素カメラ、 MP3/AAC/AAC+/WMAに対応した音楽プレーヤー、Bluetoothに対応。解像度はメインディスプレイが176×220ピクセル、サブディスプレイが96×96ピクセル。大きさは47(幅)×92(高さ)×14.9(厚み)ミリ、重さ86グラム

 一方のSamsungも、海外向け端末の開発に熱心だ。そのキーワードは「最先端」。最新の技術を搭載した携帯電話をどこよりも早く出し「最先端のSamsung」というイメージを定着させることに心血を注いでいる。

 同社は米国市場では初の300万画素携帯「SCH-A990」を、Verizon向けに投入した。これまでの米国市場における最高画素数は、同社の200万画素携帯「SCH-A800」だったが、自社でこの記録を更新。あくまで「高機能路線」で市場展開を図る。

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CH-A990。Samsungは、ヨーロッパ初のHSDPA携帯「SGH-ZV50」、下り1.8MbpsのHSDPA携帯「SGH-ZX20」をCingular Wireless向けに提供するなど、高い技術力を全面に押し出したマーケティングを行う

 またSamsung電子はヨーロッパ市場向けに、UMAに対応した(3月22日の記事参照)「SGH-P200」を販売開始した。

 UMA(Unlicensed Mobile Access)は、ライセンスされていない周波数帯を使って、携帯電話網と公衆無線LAN網との間でハンドオーバーを可能にする技術。Samsungでは今年第3四半期に、UMA携帯の米国版(T709)の販売を予定し、次世代通信競争への準備も万端の体勢だ。

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SGH-P200。GSM/GRPS/EDGEおよびWiFi(IEEE802.11b/g)に対応。フラッシュ付きで動画撮影も可能な130万画素のカメラを搭載する。大きさは44(幅)×95(高さ)×22.5(厚み)ミリ、重さは95グラム

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