5分で分かる、今週のモバイル事情:10月7日〜10月13日
ドコモが冬モデル14機種が発表、10月下旬以降から順次発売する。また、KDDIは来春以降のau携帯電話に、Javaアプリを実行可能にする「オープンアプリレイヤー」を搭載する。
トリを務めるNTTドコモは冬モデル14機種を発表
ドコモは10月12日、14機種の冬モデルを発表した(10月13日の記事参照)。内訳は903iシリーズ6モデルとHSDPA対応機2モデル、ワンセグ対応機3モデル、SIMPUREシリーズ2モデル、企業向け無線LAN対応端末1モデルで、10月下旬から順次発売する。
発表会では、すでに発表済みのメガiアプリ/メガゲーム(9月15日の記事参照)や定額制音楽配信サービス「Napster」(10月3日の記事参照)に加え、おサイフケータイの機能強化を紹介(10月13日の記事参照)。メモリ容量が従来の3倍に増えた新バージョンのFeliCaチップが搭載されていることが明らかになった。また、903iには電子マネー「Edy」アプリがプリインストールされず、「DCMX/iD」(4月4日の記事参照)のみがプリインストールされる。
このほかデコメ強化、メールの添付ファイルの容量アップも発表。さまざまな機能を盛り込んだ903iシリーズについて、ドコモの夏野剛氏は「一番買って後悔しないのがうちの携帯。903iではベース機能としてほとんど盛り込んでしまったので、まず後悔することはないはず」と自信を見せた。
来春以降発表のau端末はJavaアプリに対応
来春以降に発表されるau携帯電話には、Javaで作成されたアプリケーションの再生機能「オープンアプリレイヤー」が搭載される(10月10日の記事参照)。これに伴いKDDIは、オープンアプリプレイヤー向けのアプリケーション作成ガイドを、auサイト内のEZfactoryに公開した。
携帯電話向けのJavaアプリの多くがゲームコンテンツであることから、来春以降に発表されるau端末には、数多くのゲームコンテンツが登場することが予想される。なお、au端末向けBREWアプリと異なり、Javaアプリの公開にはKDDIの審査と検証は必要ない。
「ACCESS Linux Platform」搭載端末の登場は来年中
ACCESSのプライベートショー「ACCESS DAY 2006」が都内で開催された(10月12日の記事参照)。携帯電話向けに必要なソフト一式を提供するアプリケーションプラットフォーム「ACCESS Linux Platform」(ALP)について、開発状況などが説明された。
子会社であるACCESS Systems America(旧PalmSource)と開発を進めているALPは現在、プラットフォームとしては完成しているおり、アプリケーションの移植を進めている最中だという。バージョン1のリリースは来年2月、搭載端末は来年中にも登場するという。
さて、来週は?
10月18日から21日まで、東京ビッグサイトで「WPC TOKYO 2006」が開催される。WPCはPCや薄型テレビなど、電子機器に関する展示会。通信キャリアや端末メーカーの出展はないものの、モバイル関連では携帯電話をプラットフォームとするサービスの展示が行われる予定だ。10月20日には「『番号ポータビリティ』を勝ち抜く、ケータイビジネス戦略の行方」と題した、無料の基調講演も実施される。
また、同じく10月20日には、KDDIの2007年3月期中間決算発表・決算説明会が行われる。
関連記事
- 9月30日〜10月6日:5分で分かる、今週のモバイル事情
- GPS、3Gローミング、WMA、ワンセグ、HSDPA──ドコモの冬モデル14機種
- 903iで「攻めるドコモになる」――夏野氏
- 発表間近か? ドコモ夏野氏が「703i」シリーズを“チラ見せ”
- ドコモ、「903i」シリーズ向け大容量iアプリ「メガiアプリ」を発表
- タワレコが自宅にやってきた――「ナップスタージャパン」を試す
- 月額1280円で150万曲聴き放題 「Napster」国内サービス開始
- Palmアプリも動く「ACCESS Linux Platform」、開発は最終段階
- PalmSource買収の成果──ACCESS、携帯OS「ACCESS Linux Platform」を発表
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.