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KDDIとフジテレビ、中継現場からの番組伝送を支援する「μ-naviシステム」を開発
KDDIとフジテレビは共同で、中継現場と放送局との双方向の情報伝達に活用できるシステムを共同開発した。BREWアプリをau携帯電話に搭載し、無線中継設備のセッティングに活用したり放送局内の情報を現場に伝えたりする役割を担う。
KDDIとフジテレビは、auの携帯電話を使って、中継現場から放送局へのニュースや番組の伝送を支援する「μ-nabi(マイクロナビ)システム」を共同で開発した。ネットワーク部分をKDDIが担当し、アプリの開発とシステム全般の統括をフジテレビが担当している。
従来、中継現場から放送局へ素材を送信する際には、オペレーターが電話などで連絡を取り合いながら、中継側の送信アンテナと放送局の受信アンテナを正対させたり、受信状況を逐一報告する必要があった。また中継現場では放送局側の情報を得るのが難しいという問題もあった。
しかし、BREWアプリとして開発されたμ-naviシステムを利用すれば、auの携帯電話を現場に持参するだけで、中継現場の位置情報や放送局側の受信状況などを双方向通信で瞬時に伝えられるようになる。中継現場で設備のセッティングをする際も必要最小限の電話連絡で済み、放送局側の情報もリアルタイムで中継現場に伝えられる。またau端末のGPS情報を利用して、自動で中継回線の構築を行うことも可能で、作業の大幅な簡略化を実現した。
フジテレビは、BREWアプリを開発するだけで済んだため、開発期間の短縮と導入コストの低減ができたほか、パケット定額サービスを利用することで通信料金も低く抑えられるという。
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