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Nokia対応の日本語アプリも登場──Forum Nokia Mobile Application Summit(1/2 ページ)

11月3日から4日の2日間、シンガポールでForum Nokia主催の「Forum Nokia Mobile Application Summit」が開催された。日本語で使える各種アプリも登場した。

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 11月3日から4日の2日間、シンガポールでForum Nokia主催の「Forum Nokia Mobile Application Summit」が開催された。今回のイベントは「Transforming everyday life, everywhere」をテーマに、Nokiaの端末とアプリケーションが毎日の生活に変化をもたらす実例を各コンテンツプロバイダーが紹介。アジア・パシフィック(APAC)地域の通信オペレーターとサービスプロバイダーとの商談の場として盛り上がりを見せた。APAC向けのコンテンツが多い中、日本市場を意識したコンテンツもいくつか披露された。

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2つの会場は「Park」「Airport」「Bar」など実生活のシチュエーションに合わせた内装やアレンジになっている

エヌフォー、S60とSeries80向けの日本語対応プログラムを展示

 翻訳・辞書コンテンツなどを日本で提供しているエヌフォーは、Nokia S60/Series80向けの日本語対応プログラムを展示した。

 UniDict for S60は日英約13万語、英日約8万語に対応したS60向けの英語辞書アプリケーション。検索結果からのクロス検索に対応しており、十字キーの操作で次々と意味を検索できる。S60 2nd Edition(ソフトバンク「702NKII」など)版とS60 3rd Edition(同「705NK」「804NK」など)版がラインアップされ、発売は年末を予定している。価格は現時点では未定。同社のオンラインストアで発売するほか、他の販売チャンネルを通じた販売も検討しているという。

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S60向けの英語辞書アプリ「UniDIC for S60」。日本語版のS60端末で利用できる

 BioLockは端末内のメールやメッセージを、音声認識技術を使って保護するS60プラットフォーム用アプリケーション。端末内に常駐し、保存されたSMSやEメールデータを一時的に非表示として不用意に他人に読まれてしまうことを防ぐ。音声で表示/非表示を切り替えられ、騒がしい屋外などの音声認識が利用しにくい環境ではキー操作によるパスワード入力が可能。エヌフォーによれば、音声認識に対応したセキュリティアプリケーションは、S60プラットフォームではこのBioLockが初だという。対応言語は日本語と英語で、日本での発売も予定している。

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BioLocは端末に常駐し、セキュリティーがオンの状態でメッセージを非表示にできる。音声やパスワードの入力で全メッセージが表示される

 またNokia Series80プラットフォームに対応した日本語FEP、UniFEP for Communicatorの最新版のデモも行われた。同社は過去にNokia9210(Series80/Symbian OS 6.0)シリーズ向けのFEPを発売しており、今回展示されたのはNokia 9300/9300i/9500(Series80/Symbian OS 7.0)に対応した新バージョン。端末のメモリ容量やCPU速度の向上により旧版よりも辞書サイズを大幅にアップでき、日本語入力がより快適になったという。現在はまだベータテストの段階で発売時期などは未定だが、日本を含め全世界での発売を目指す。

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Nokia Series80=Communicator向けの日本語FEP「UniFEP for Communicator」。上は過去に発売されたたNokia9210シリーズ用、下が開発中のNokia93/9500シリーズ用

 エヌフォーは米AppleのNewton、英PSIONのPDA「PSION 5mx/Revoシリーズ」の日本語化アプリを日本でもリリースした実績があり、近年は携帯電話向けの語学関連コンテンツを日本市場や海外市場向けに提供している。またiモードの絵文字を表示できるTrueTypeフォントなど、ユニークな製品も多い。

 今回の日本語関連アプリケーションについて、同社社長のリチャード・ノースコット氏は「S60プラットフォーム端末が日本でも発売されたことにより、当社の特徴である多言語ソリューション系のアプリをS60向けにリリースするタイミングが来た」と話す。

 同社はPSION OS時代からSymbian OSのアプリケーションの開発を手がけており、S60向けのアプリケーション開発も得意としている。UniDICT for S60については中国語や韓国語対応辞書を開発中で、将来は各国での販売を目指す。また英語版のS60端末向けのEP開発も検討しているという。「各国向けにローカライズされた端末が発売されたとしても、他国の言語を利用したいと考えるユーザーは存在するはず。こうしたユーザーの期待に応えたい」(同氏)。

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エヌフォーCEOのリチャード・ノースコット氏
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