沖電気工業は1月22日、高度化PHS通信規格「W-OAM」に対応したPHS用ベースバンドLSI「ML7257」を商品化した。
ML7257は、音声、データ通信のすべての機能をワンチップ化したPHSベースバンドLSI。現在W-OAMで規定されている3種類の変復調機能や音声圧縮機能を、ワンチップのハードウェアで実現している。チップのCPUコアには、高性能、低消費電力、高コード効率を特長とするARM7TDMIを内蔵。本日発表された京セラ製のPHS端末「WX320K」、日本無線製のPHS端末「WX220J」「WX321J」に搭載されている。
沖電気工業は、ウィルコムのさらに高度な無線多値変調方式に対応したPHSベースバンドLSIの開発や、高速モバイルブロードバンドが実現可能なOFDMA技術を中核とする、次世代PHSシステムに対応したLSIの開発を検討。また今後は、日本国内だけでなく、中国を始めとするアジア各国での売上げ拡大も目指すという。
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