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NEC、経常益250億円に下方修正 半導体が悪化

NECは今期連結経常益が250億円にとどまる見通しだと発表した。半導体子会社のNECエレクトロニクスが不振な上、IT機器の価格下落なども響く。

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 NECは2月22日、2007年3月期の連結業績予想を修正し、経常利益が前回予想から150億円減の250億円にとどまる見通しだと発表した。半導体子会社NECエレクトロニクスの業績不振が響いた。

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 売上高予想は前回と同じ4兆6800億円。携帯電話事業などの改善を見込むが、半導体の悪化やIT機器の価格下落、ネットワークシステムの出荷ずれなどから、営業利益は前回予想から150億円減の850億円になる見込み。純利益は、退職給付信託の一部解約に伴う特別利益を計上するため、前回予想から220億円増の400億円を確保する見通し。

 NECエレも業績予想を修正。修正後予想は、売上高が6900億円(前回予想比50億円減)、営業損益が300億円の損失(同230億円の悪化)、税引き前損益が390億円の損失(同200億円の悪化)、純損益は450億円(同200億円の悪化)。

 第4四半期、液晶ドライバやPC周辺機器向け半導体の需要が当初見込みを下回り、売上高を修正。減収や生産調整に伴う工場稼働率の低下に加え、開発プロジェクトの集約などで費用が発生し、営業損失が広がる見通しだ。税引き前損失390億円のうち、構造改革費用は160億円になる見込み。

 今後はデジタル民生と自動車分野に集中するほか、前工程ラインを集約するなど生産体制の見直しも実施。来期は固定費200億円の削減を見込み、設備投資も700億円に抑えるなどし、通期の営業黒字化を目指す。

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