PCと接続してモデムにできるか?――「EM・ONE」:「EM・ONE」の“ここ”が知りたい(3)
HSPDA端末の「EM・ONE」は、下り最大3.6Mbpsという通信速度でモバイルインターネット接続が行える。このEM・ONEをPCモデムとして利用できるか試した。
定額料金で最大3.6Mbpsのパケット受信が可能と、モバイル環境ながら手ごろで高速なインターネット利用ができる「EM・ONE」。単体でも強力なPDA機能を持つが、PCと接続してのモデムとして利用できるのかという質問が多かった。
質問:PCと接続してモデムとして利用できますか?
PCとはUSBかBluetoothで接続しモデムとして使える。また、PCと接続した場合の通信料も、定額料金に含まれている。USB端子はminiABコネクタタイプを備えており、付属ケーブルだけでなく市販の巻き取りケーブルなども使えるだろう。Bluetoothについては、レノボ・ジャパン「ThinkPad T43」の内蔵Bluetoothから、特別な設定なしにモデムとして認識できた。
モデムとしてインターネットに接続する場合も、ISPとの契約は不要だ。EM・ONEに設定してあダイヤルアップ用アカウントで、PCからもダイヤルアップ接続ができた。特にプロキシサーバーなどを経由している様子もないようだ。
今回は評価機によるテストだったので、USB接続での速度チェックは試せなかったが、Bluetoothモデムとして利用した際には受信で最大387kbps、送信で最大354kbpsという速度を確認できた。複数回の計測で370〜380kbosという受信速度を安定して記録し、Webブラウズのレスポンスも良好だった。
EM・ONEが搭載するBluetoothはバージョン1.2で、非対称通信時の最大速度は約720kbps。しかし、今回のようにモデムなど送信・受信の双方を行う対象通信時には、最大約440kbpsに落ち込む。この点がボトルネックとなって、370〜380kbosという受信速度になったと思われる。
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