Broadband Weekly Top10(8月12日〜8月18日) 韓国ブロードバンドの“キラーコンテンツ”って何だ?
1位: 特別企画:韓国ブロードバンド事情 3位: わずか2年で爆発したADSL需要 4位: 3割のダイアルアップユーザーがADSLに「乗換え予定」〜東京都内在住ユーザーアンケート 8位: “PC房”激戦区を歩く 10位: ADSL完全導入ガイド 次点: ルータ完全導入ガイド 先週は,夏休み特別企画の「韓国ブロードバンド事情」がトップ,Code Redのニュースと各種導入ガイドが周囲を固めた。 韓国レポートに関しては,お盆休み中に読者の方から幾つかメールを頂いた。中でも多かったのは「韓国でブロードバンドの普及に貢献したキラーコンテンツは何?」というもの。実は,今回の出張ではいくつかのポータルサイトも訪ねる予定だったのだが,韓国企業も休暇シーズンということで都合が合わなかった。詳細は次の機会に譲るとして,短い滞在期間の中で感じたことを記しておきたい。 似てるけどちょっと違う現地の人たちに「韓国のインターネットで流行っているものは?」と聞くと,ショッピングモール,ビデオチャット,オンラインゲームといった,“ありきたり”なアプリケーションばかりが挙げられる。しかし,PC房などで観察していると,日本のソレとは少しずつ違うことが分かってきた。「常時接続」と「広帯域」は,ビデオチャットをインターネット放送(“PC房”激戦区を歩く参照)へと進化させ,オンラインゲームも単なる対戦にとどまらず,MOG(Massive Multiplayer Online Game)を生んだ。 MOGとは,仮想世界でユーザーの分身(アバター)を操り,ほかのユーザーと交流したり,一緒に冒険したりできるというもの。アバターと聞くと,4〜5年前に話題になりつつも定着せずに終わった3DのWeb技術(VRMLとか……)を連想させるが,今回のはちょっと違う。画像が綺麗になった点はもちろん,自分のアバターに新しい服や武器などのアイテムを与え,アップグレードできるのだ。単なるコミュニケーションツールやゲームにはとどまらず,第2の自分が仮想世界で生活するといったイメージだろうか。もともとインターネットの特徴であった匿名性を利用し,現実とは異なるキャラクターになりきれる点がウケている。 しかし,肝心なところだけは妙に現実的だ。仮想世界で新しいアイテムを手に入れるには,実際のお金が必要なのである。ロビーサービス自体を有料化するとユーザーの反発をかうため,サイト側が考え出した苦肉の策というが,「オンラインゲームのアイテムを入手するために出会い系サイトで売春の相手を探す女性もいる」(案内人Kimさん)というから問題だ。また,それと知りつつ応じる男性も多く,社会問題化している。どこの国でも状況は似たようなものだ。 ともあれ,韓国のインターネット利用を牽引しているのは,ブロードバンドを活かした形の「コミュニケーション」であると感じた。また,ブロードバンドが3D Web技術を蘇らせる(3月2日のNewsを参照)という話も真実味を帯びてきたように思える。このあたり,次の機会に是非レポートしたい……稟議が通れば。 [芹澤隆徳,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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