NTT-MEもホットスポット ポイントは「オープン型」NTT-MEも公衆無線LAN事業に参入することを明らかにした。オープンプラットフォームで、ISPローミングを実現しているのが特徴だ
NTT-MEは7月1日、公衆無線LAN(ホットスポット)事業に参入すると発表した。7月中旬から1000人規模のモニターを募集開始し、8月から10月にかけてコンテンツ配信やVoIPサービスの試験運用を行う。この結果をうけて、11月をメドに商用サービスに移行する方針だ。
NTT-MEの第3営業部門長、竹下健一氏 商用サービスの料金は未定だが、月額1500円前後になる見込み。利用者はインターネット接続のほか、位置情報やホットスポット内のキャンペーン情報など、地域密着型のコンテンツを数百円単位で利用できる。ほかに、NTT-MEが進めているIP電話サービス(記事参照)も、無線経由で利用可能になる。VoIPサービスの利用料は月額1000円で、別途通話料が必要になる予定。 今回、NTT-MEでは18社のアライアンスを組んでサービスを提供する。アクセスポイント設置事業者にはエーエム・ピーエム・ジャパン、東武鉄道、相模鉄道が参加しており、当初は首都圏のam/pm店舗、および鉄道沿線がサービスエリアとなる見通し。「ほかにも、鉄道会社やファーストフードのチェーン店などと交渉を行っている」(NTT-MEの竹下氏)。 ホットスポット事業の参加メンバー企業
差別化のポイントは、「オープン型プラットフォーム」であること。サービスでは地域IP網をアクセスネットワークとして利用し、その上で複数のISPにサービスを提供してもらう形式をとる。対応するISPは、順次公開される予定だ。 もっとも、これだけではNTT東西地域会社の「Mフレッツ」や「フレッツ・スポット」と変わらない。NTT-MEではさらに、自社で設備を負担してISP間ローミングを実現する。 「ユーザーは、普段使っているISPのIDとパスワードでネットワークにアクセスできる(シングルサインオン)」(竹下氏)。ユーザー認証には米iPASSのトランザクションセンターを利用しており、国内・海外の複数ISP間でローミングが実現する見込みだ。なお、ローミングシーケンスについては、国内で初めて「WiFi-zone」規格を採用した。ユーザーは802.1x(記事参照)準拠の機器を用意することで、サービスを利用できるという。
今回の発表で、NTT-MEが強調したのはサービスが「ネオモバイル」時代を見据えたものであること。同社は2003年以降、携帯電話とPDAが融合した端末(=ネオモバイル)が普及するとのビジョンを持っており、これに合わせた事業展開を行うという。 「ネオモバイルでは、(IP電話の)050番号と(携帯電話の)090番号を両方持つようになるだろう。これらはメールアドレスのように、一種のアドレスとして扱われる」(竹下氏)。 同氏はNTTドコモの取り組みなどを例に挙げながら(記事参照)、「さまざまなところで機器の開発が進められている。こうした端末が登場するのは、時間の問題」とコメント。NTT-MEとしても、この種の端末を普及させる方針だと語った。 関連記事 NTTドコモ、公衆無線LANサービス「Mzone」を7月開始 NTT東が「Mフレッツ」発表、6月から試験サービス NTTコム、月額1600円で“ホットスポット”を展開 「Yahoo! BBモバイル」発表――全国にホットスポット展開、月額2280円 関連リンク NTT-ME iPASS(日本語) [杉浦正武, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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