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2003/03/18 22:08:00 更新 |
特集:ゲーム屋の舞台裏
ゲームマスターは今日も多忙 〜天上碑 (2/2)
谷川氏は、ネットゲームを提供する中でチートコードの問題は大きいと認める。「システムとして、いくつかのチートコードは検出できる。また、ユーザーからの申告を受けることもある。……ただし、チートを行っているかどうかの判断は、慎重にやらねばならない。疑わしきは罰せずで、“グレー”は“白”だ」。
チート行為が行われていることをはっきり確認するには、その場面を「目視」することが一番有効だ。たとえば、本来PK(Player Kill=プレイヤー殺し)が行えないはずの場所で、PKが行われていたとする。真面目にプレイしているユーザーが、不正ユーザーによって反撃もできずにやられている場面をGMが確認できれば、断固とした処置をとりやすい。
ほかに、チート行為の1つに“マクロを組んで、操作を自動化する”というものがある。キャラの操作を自動化して、単調な戦闘を延々と繰り返しレベルを上げる――という手法だが、これも取り締まりの対象だ。プレイヤー本人は寝ている場合が多いことから、「寝マクロ」とも呼ばれ、チート行為の中ではメジャーな手法となっている。
プレイヤーがこれを行っているかどうか判別するため、あやしいとにらんだキャラに対してGMが話しかける場合もあるという。もちろん、応答がなければ接続を切断する。このあたりは、人間のアナログな判断力が要求されるところだろう。
天上碑では、特定のGMが不満を持ったユーザーから中傷を受ける、というケースもないとはいえない。しかし谷川氏は、「それは名誉なことでしょう」とこともなげ。
存在感がないGMより、多くのユーザーに意識してもらえる親しみあるGMを、という理念のもと、今日も天上碑のゲームサーバ上では、GMが歩きつづけている。
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[杉浦正武,ITmedia]