リビング+:ニュース 2003/10/09 23:50:00 更新

CEATEC JAPAN 2003
部品から透けて見える、自動車の未来

CEATEC JAPAN 2003会場では、カーテレマティクスや車載ネットワーク関連のモジュール、デバイスも多く出品されている。興味をひかれたものをいくつか紹介しよう。

 CEATEC JAPAN 2003会場では、カーテレマティクスや車載ネットワーク関連のモジュール、デバイスも多く出品されている。これらは、いずれも先進的な技術を実現するもので、次世代の車に搭載される可能性のあるものだ。興味をひかれたものを、いくつか紹介しよう。

 ルネサステクノロジのブースでは、次世代エアバックシステム用LANプロトコル「Safe-by-Wire」対応デバイスの展示を行っていた。

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部品が衝突を検知すると、エアバックが開く代わりにランプが点灯する趣向

 Safe-by-Wireは、データ伝送時にヘッダ部をコンパクトにするなどして、応答性を高めたプロトコル。デモでは、車内に多数のセンサを配置して、それらが送る情報を活用してエアバックを作動させるシステムを想定している。

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フロントセンサ、サイドセンサ、後部座席センサなどを配置し、運転席エアバック、カーテンエアバック、ニーエアバックなどが開くシステムを想定している

 ネットワーク構成としては車の中央に“マスター”、周辺に“スレーブ”があるという配置だが、スレーブ自体もASICチップを搭載し、1つのスレーブが情報を得ることで全体が反応できるようになっている。こうしたシステムは、「2007〜8年になると実現してくる」(説明員)という。

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各スレーブもASICチップを搭載している

 同社ブースではほかに、車載ネットワークシステム「CarNet」のデモも行っている。これは7.5Mbpsの通信速度で車内を結び、カメラ、カーナビ、GSP受信などのデータ伝送を行うものだ。

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CarNetのイメージ図(クリックで拡大)

 会場では実際に512Kbpsのカメラ通信映像と、Windows Media Videoの420Kbps映像をディスプレイに表示させていた。「実効スループットでは、4Mbps程度出る」(説明員)という。

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ボードと、Windows CE向けデバイスドライバはルネサステクノロジ製。上にのっているチップは、米SMSC製だ

 車載ネットワークの通信プロトコルではほかに、普及しているものとしてMOST(Media Oriented System Transport)がある。これは、オーディオ、ビデオ、ナビゲーションなどのマルチメディアアプリケーション向けに最適化したもの。通信速度は24.5Mbpsを実現しており、CarNetより高速となる。

 しかしCarNetでは、LANのアクセス制御方式であるトークンパッシング方式(用語参照)を採用しており、通信の衝突を避けて「送信権」が回ってきたデータから順に送信を行う。このため、回線が輻輳することがなく、常に通信の品質を保てるというメリットがある。

 また「ケーブルを多少曲げてもよく、配線時の自由度が高いのもポイント」(説明員)。具体名は明かせないが「既に国産メーカーでCarNetの採用事例もある」とのことだった。

Bluetoothの車載ハンズフリーシステムも

 ミツミ電機のブースでは、車載用携帯電話ハンズフリーシステム「BHF-C001」が参考出品されていた。

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製品は実際に動作している

 Bluetoothのハンズフリープロファイル、ヘッドセットプロファイルに対応しており、Bluetooth搭載携帯電話と接続して無線通話を行える。シガーライターに差し込むタイプで、ここから電源も供給される。

 こうしたハンズフリーシステムは、車メーカー側も期待するもの。単なる知人との通話以外に、情報センターに接続してオペレーターの案内を受けることも考えられる。

 「海外では既にこうした製品が出ているが、国内では年末にかけて登場してくるだろう」(説明員)。同社はまず海外向けに、アドオンタイプで100ドルを切る価格で売り出したいという。

 また、NECエレクトロニクスのブースではWindows Automotive 4.2を搭載したカーマルチメディア端末のリファレンスデザインが展示されていた。

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実際に映像表示が行われ、操作が可能だった。端末のガワは参考までに作ったもの

 Windows CEベースの車載端末を開発するカーナビメーカーはいくつかあるが(記事参照)、Windows Automotive 4.2はWindows CEをベースに、さらに車載向けに改良したOS。今年5月に出荷されており、来年度にも対応端末が登場してくると予想される。

 NECエレクトロニクスが半導体メーカーとして展示していたのは、CPUとOS、さらにアプリケーションをパッケージにしたもの。エンタテインメント系のアプリケーションも、「デジタル放送受信はまだだが、圧縮音楽再生やDVD再生の部分は作ってある」(説明員)という。

 同社はほかに、車載端末向けミドルウェアなども提供している。これらも含め、カーナビメーカーにアピールしたい考えだ。

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同社のリファレンスデザインの概要(クリックで拡大)

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関連リンク
▼特集:CEATEC JAPAN 2003

[杉浦正武,ITmedia]



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