LINEは6月28日、新規株式公開(IPO)の仮条件は2700〜3200円だと発表した。上限ベースの時価総額は約6700億円。公開価格はブックビルディングを経て7月11日に決定する。公開日は7月15日。
想定発行価格は2800円だった。同社によると、機関投資家にヒアリングしたところ、
(1)日本、タイ、台湾を中心に収益化ができており、インドネシアにユーザーが順調に拡大している
(2)新広告商材を含め新規サービスの成長が期待できる
(3)各種サービスや、各国・各地域での競合が激しい
──といった評価があり、同業他社との比較や市場環境などを総合的に検討した結果、仮条件を決めたとしている。
LINEの調達額(公募とオーバーアロットメントによる売り出し)は上限ベースで最大約1290億円となり、IT企業のIPOとしては最大級になる。
米国時間14日に上場する米国預託株式(ADS)の仮条件は26.5〜31.5ドル。
仮条件は27日に決める予定だったが、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う市場の混乱を受け、1日延期していた。
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