富士重工業は7月5日、スポーツカー「BRZ」を大幅改良したモデルを発表した。フェイスリフトによる質感向上や、ボディやパワーユニットの改善による走行性能の向上を果たした。最上級グレード「GT」も設定し、今秋に発売する予定だ。
FR(後輪駆動)と水平対向エンジンを組み合わせたスポーツカー。大幅改良は2012年12月の登場以来となる。
エンジン(2.0L水平対向4気筒DOHC)本体と吸排気系の改良、シリンダーヘッドとブロック結合部の剛性強化により、最大出力を152kW(207ps)/7000rpm(従来は142kW(200ps/7000rpm)、最大トルクを212Nm(21.6kg・m)/6400〜6800rpm(従来は205Nm(20.9kg・m)/6400〜6600rpm)へと強化。ファイナルギア比の変更による加速性能の向上も図られている。
ボディは剛材の追加や制振材の最適化により、操舵応答性と静粛性を向上。サスペンションも見直し、安定感のあるフラットな乗り心地と滑らかでレスポンスに優れた操舵特性を実現し、走りの質感を高めたという。
エクステリアは、航空機のウィングチップ(翼端板)をモチーフにした新デザインのバンパーや、全てLED光源としたヘッドランプとリヤコンビランプを採用。「超低重心パッケージング」をより強調している。
インテリアにはインストルメントパネルなどにレザー調素材を採用し、随所にレッドステッチを施している。小径化したステアリングホイールやカーボン調のパネルなど、上質感も高めた。
価格は243万円(税込)から。月販220台を見込んでいる。
最上級グレード「GT」は、bremboブレーキとSACHSダンパー(ZF製)を採用する。「GT」をベースとした、100台限定の特別仕様車「Yellow Edition」の先行予約を7月7日に始める。
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