大日本印刷(DNP)は9月12日、傘下で書店を展開する文教堂グループホールディングス株式の一部を出版取次最大手の日本出版販売(日販)に売却すると発表した。文教堂はDNPの連結子会社から外れ、日販が筆頭株主になる。
DNPはネット通販と電子書籍のハイブリッド型書店「honto」事業の強化を目指して文教堂を子会社化したが、「文教堂と日販との関係強化が、出版流通市場における協業関係の推進と市場活性化のために効果的」と判断したという。
株式譲渡は10月末付で実施。DNPと傘下の丸善ジュンク堂は文教堂株式を合計51.86%保有していたが、売却で23.74%に下がり、持分法適用関連会社になる。日販は文教堂株式の28.12%を取得し、筆頭株主になる。
文教堂は今後、文具など複合商品を検討するなど、日販のと関係をさらに強化するとしている。今後もDNPグループとhonto事業を推進することで合意しており、新サービスの開発などに取り組むとしている。
文教堂は昨年8月末時点で197店舗を展開し、2016年8月期の売上高は335億円を見込む。
今年6月にはトーハンが八重洲ブックセンターを傘下にすると発表している。
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