東京のマンション販売、21%減 16年都区部の平均は6629万円

» 2017年02月20日 17時19分 公開
[ITmedia]

 不動産経済研究所が2月20日まとめた2016年の全国マンション市場動向によると、首都圏の発売戸数は11.6%減の3万5772戸に落ち込み、3年連続で前年割れだった。東京都が21.2%減と低迷したのが響いた。

photo 東京のマンション販売が落ち込んでいる=写真はイメージです

 全国では1.4%減の7万6993戸と、3年連続で7万戸台にとどまった。近畿圏も1.3%減だったが、東北、中・四国、九州などが大幅プラスだった。全国の平均価格は4560万円。前年からマイナス58万円(-1.3%)と、4年ぶりに下落した。

 東京都区部は約3700戸減(-20.1%)の1万4764戸、東京都下は約1400戸減(-25.0%減)の4069戸。都区部の平均価格は6629万円と、4年ぶりにマイナス(-1.5%)だったものの、建築コストの上昇などで高止まり。首都圏の平均5490万円、全国の4560万円と比べて飛び抜けている。

 首都圏では埼玉県もマイナス(3897戸、-11.7%)だった一方、神奈川県(8774戸、+10.2%)、千葉県(4268戸、+2.3%)の2県はプラスだった。

 デベロッパー別では首位の住友不動産が6034戸、2位の三井不動産レジデンシャルが4320戸、野村不動産が4056戸を供給した。

 17年の発売戸数は、全国で1500戸増(+2.0%)の約7万8500戸と予測。首都圏が3万8000戸増(+6.2%)、近畿圏が1.9万戸増(+1.7%)、東海・中京圏が5000戸増(+2.6%)と、3大都市圏のプラスを見込む。

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