時価総額1兆ドル突破は製品・顧客へ注力した結果=アップルCEO故ジョブズ氏にも言及

» 2018年08月03日 15時47分 公開
[ロイター]
photo 8月2日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO、写真)は、同社の時価総額1兆ドル突破は「画期的な出来事」で誇るべきことだが、成功を測る上で最も重要な基準ではなく、同社が製品や顧客、企業価値を大切にした結果に過ぎないとの考えを示した。写真はカリフォルニア州サンノゼで6月撮影(2018年 ロイター/Elijah Nouvelage)

[2日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2日、同社の時価総額1兆ドル突破は「画期的な出来事」で誇るべきことだが、成功を測る上で最も重要な基準ではなく、同社が製品や顧客、企業価値を大切にした結果に過ぎないとの考えを示した。12万人を超える社員に宛てたメモで伝えた。

アップルの時価総額は、2日の米国株式市場で、米企業として初めて1兆ドルを突破した。

ロイターが入手したメモでクック氏は「金銭的なリターンは、アップルのイノベーション、製品や顧客を第一に優先する姿勢、われわれが価値に対して忠実であること、こうしたことに対する見返りに過ぎない」と指摘した。

また、2011年に死去したスティーブ・ジョブズ前CEOに言及し、「人間の創造力は最も大きな試練でさえも解決することができ、自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが本当に世界を変えることができるという信念に基づき、スティーブはアップルを設立した」とコメント。「こうした時にスティーブがいつもそうしたように、アップルの明るい未来と、共に取り組む素晴らしい仕事を心待ちにしよう」と伝えた。

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