コロナ禍で「駅近」物件人気は低下傾向――データで判明中古マンション市場調査(1/2 ページ)

» 2020年08月12日 17時40分 公開
[ITmedia]

 コロナ禍で急激に浸透したテレワーク。平日も自宅にいるビジネスパーソンが増えた結果、住まいの立地や広さなどの好みが変わった人もいるのでは。中古マンション物件の購入アプリ「カウル」を運営するHousmart (ハウスマート、東京都中央区)が調査したところ、特に「駅近」物件の人気が低下傾向にあるという結果が明らかになった。

photo コロナ禍で物件の好みは変わった?(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

「駅からの距離」絶対ではなくなる?

 調査は同社が5月1日〜7月31日の間に「カウル」に登録したユーザー約5000人の、登録時の回答データを元に集計、前年同期(約5200人分)と比較した。中古マンション購入におけるユーザーの志向などを聞いている。

photo 中古マンション購入アプリユーザーに聞いた「部屋探しで最も重視するポイント」(ハウスマート調査)

 まず「部屋探しで最も重視するポイント」について選んでもらったところ、「駅徒歩(駅から徒歩でかかる時間)」を挙げた人は14.8%となった。前年同期より約10%低下する結果に。

 背景について同社の針山昌幸社長は、コロナ禍による仕事のテレワーク化で「家を探す人にとって『駅距離』が絶対的なものではなくなった」と分析する。

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