コロナ禍で自粛ムードが広がった夏休み。リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)の消費者調査によると、今夏「レジャーや旅行などに行かず家で過ごした」人は約6割に上り、前年の倍以上の割合となった。県外旅行といった長距離の外出をする人は特に減っており、やはり行楽自粛の動きが大勢を占めたようだ。
調査はクロス・マーケティングが8月21日〜23日にかけて、全国の20〜69歳の男女2500人にネット上で実施した。同社は新型コロナウイルス関連の消費者調査を3月以降定期的に行っており、今回で10回目。
まず、「直近1週間で不安を感じているか」と聞いたところ、実際に感じている人は42.6%となり、7月の前回調査より5.7ポイント低下した。新型コロナの感染者数増加の動きがやや落ち着いたことや、コロナ禍の長期化による一種の「慣れ」もあるとみられる。
「自粛することへの疲れ」を感じている人は約42.6%と、逆に4.4ポイント増加した。シンプルに「ストレスを感じている人」の方も微増傾向にある。先の見えないコロナ禍がもたらす自粛ムードの中で、消費者は少なからず疲労やストレスを感じ続けているようだ。
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