安い、速い、高精度なクラウドOCRが組織変革を加速させる理由フォルダに入れたらはい、完了!

ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、流通業や製造業における受注業務は、まだまだ「紙」が主流。手作業による入力業務は、「繁忙期には残業も致し方なし」という悪しき習慣にもつながりかねないだけに、早々に解決を図りたいところだ。しかし、その紙をデータ化できるOCRの導入には、言うほど簡単ではない“壁”があるという。OCRに携わって25年以上のハンモックに、その理由と対応策を聞いた。

» 2021年07月07日 10時00分 公開
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 「OCRなら、注文書や請求書の入力業務を効率化できる」なんて、言われなくても分かっている。しかし、導入に踏み切れないワケがある――そんな企業は意外と多い。

 ハンモックのDCS事業部で、営業戦略 担当係長を務める相澤康雄氏(営業部)が、よく聞く理由として挙げるのは「費用」と「導入負担」だ。

 「帳票類は機密性が高いため、OCR導入はオンプレミスに一定の需要があります。しかしオンプレの場合、ハード+ソフトが必要になるため、買い取りライセンスだと数百万円になることもあり、導入に踏み切れないという声は耳にします。また、OCRは最初にデータ化範囲を決める設定などが必要です。そうなると今度は専任者を立てにくいという話になり、やはり導入に至らないことがあります」

 社会的にペーパーレスが求められていることは理解しつつ、経営的に突破できないOCR導入の“壁”。しかし、ハンモックが新たにリリースする「WOZE(ウォーゼ)」は、費用、導入負担だけではなく、時間、精度の面でも企業が抱えがちな課題をクリアにするという。詳細を聞いた。

photo ハンモックは、NWS(ネットワークソリューション)事業、GLUE(情報活用ソリューション)事業、そしてDCS(データキャプチャーソリューション)事業の三本柱で、広く企業の課題解決を支援してきた

OCR化したいのに、高くて面倒だから手が出せない

 ハンモックと聞けば、テレビCMで有名な統合ITセキュリティ「AssetView」や、営業支援ツール「ホットプロファイル」といった製品を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、創業時からビジネスを支えてきたのはOCR事業だ。

 もともと海外製のソフトを20年近く販売してきたが、自社製品ではないため「顧客のニーズを反映し切れない」という課題があった。そこで、約7年前に「AnyForm OCR」をリリースし、従来の海外製ソフトでは実現できなかった自由度の高い、顧客自身が設定したフォーマット(任意の形=AnyForm)のOCR化を実現。多くの企業から支持を得てきたという。

 「AnyForm OCRは、オンプレミス用のソフトウェアです。RPAを考慮して豊富な連携形式・機能を搭載したり、ノンプログラミング設計により操作時のハードルを下げたり、使い勝手の面で工夫を重ね、実際にお客さまからは好評を得ています。しかし一方で、先述したような費用や導入負担の面――つまり入り口部分をネックに感じてしまうお客さまもいました」(相澤氏)

photo 入社以来、DCS事業部の営業担当として、OCR製品一筋だという相澤康雄氏

 そういった顧客が抱える不安に加えて、AI-OCRの登場で急速に入力業務のIT化が進んできたこと、さらにSaaS需要が高まってきたことを踏まえ、OCRソフトのクラウド化を検討。結果、「高精度で速い」だけでなく「安い」「簡単」を実現したWOZEが誕生した。

<高精度で速い>WOCRとクラウドワーカーによるトリプルチェック

 WOZE最大の特徴は、「WOCRとクラウドワーカーにあります」。そう話すのは、DCS事業部で開発課 課長を務める小林雄志氏(DCS技術部)だ。

 「WOCRは、AI型OCRエンジンと従来の非AI型OCRエンジン、この2つを同時に使用する当社の特許技術です。WOCRで出した結果の内85%は『確認不要』と判断できる高精度なデータであり、その“正確さ”が特徴です」(小林氏)。

photo ハンモックの特許技術であるWOCR。2つの異なるエンジンで処理することで、実質、システム上でWチェックを行える

 OCRで「精度100%」とは、そうそううたえない。結果と原紙を並べて行う目視でのチェックが欠かせないのは、多くのOCR製品に共通する“逃れられない面倒さ”だ。

 WOCRでは、85%まで高精度なデータを作成できるという。ではやはり、残り15%は目視チェックが必須――なのかと思いきや、実はそうではない。それをカバーするのが、「クラウドワーカー」によるチェックと修正である。

 クラウドワーカーとは、ハンモックが提携しているオペレーター集団のことで、簡単に言うと顧客に代わってOCR結果の間違いを探し、さらに修正をしてくれる、非常にありがたい存在。WOCRで確認・修正が必要な15%、これをクラウドワーカーに渡して目視入力してもらうことで、顧客は自ら時間を割くことなく、Wチェック――もとい、WOCR×クラウドワーカーで考えればトリプルチェック済みのOCR結果を受け取れる。そこにかかる時間は、わずか30分だ。

 「通常、帳票入力をBPOなどに外部委託した場合、OCRにかけたデータがダウンロードできるまでに2〜4時間はかかります。帳票にもよりますが、WOZEではWOCRといった技術を駆使することで、それを30分まで縮めました。もちろん、クラウドワーカーによるOCR結果の確認作業時間も、そこに含まれます」(相澤氏)

 OCR結果の中には誤りが含まれており、結局は担当者が全件目視チェックしなければならない――ここに想像以上の時間と手間がかかってしまうのは、一般的なOCR製品を導入した現場ではよくあることだ。「高精度なOCR結果を、しかも短時間で受け取れる」。これは、従来のOCR製品の常識を打ち破る、WOZEのキモであると言えるだろう。

 当然、セキュリティ面も担保している。そもそも、WOZEにアップロードした帳票は事前にシステム上で指定した範囲(=帳票設計、後述)に基づいてデータ化、後に結合されて顧客に戻される。結合される前の帳票データは「注文番号」部分だけ、「日付」部分だけ――といった細切れのような状態であると想像してほしい。クラウドワーカーに渡る15%分のWOCR結果は、そんな細切れ画像で複数人に「分散提供」されるため、クラウドワーカー側で復元することは原則できない。もちろん、分散提供の際、送信データは暗号化されるので安心だ。

photo 通常であれば、現場に残されてしまう「目視チェック」作業を、WOZEではサービスの一部として提供する

<安い>1枚たったの40円! 月額制でコストを大幅減

 では冒頭で述べたOCR導入の“壁”についてはどうだろうか? まず費用面では、月額制にすることで入り口のハードルを下げた。詳細な金額は処理枚数で変わってくるが、例えば月5000枚の帳票をWOZEでデータ化した場合、クラウドワーカーによるOCR結果の確認作業を含めて、1枚当たりにかかる費用はたった40円で済むという(別途、初期費用あり)。

 入力業務といえば、注文ピークに対応するため複数人の入力担当者を配置することも珍しくなく、人件費も業務教育の時間もかかる。WOZEを導入することによる、業務コスト削減の効果は絶大と言っていいだろう。

<簡単>「何もしなくていい」夢のOCR環境

 小林氏は「そもそもWOZEは、“何もしなくていい”そんなOCR製品を目指し開発しました。クラウドワーカーの導入もそうですし、帳票設計もそうです」と言う。帳票設計とは、もう一つのOCR導入の“壁”である「導入負担」になる作業だ。

 「OCRを導入する際は、読み込んだ帳票の中で『どこをOCRにかけるのか』場所を指定する必要があります。これをわれわれは『帳票設計』と呼びますが、帳票設計はデザインツールをお客さまにお渡しして、お客さま側でやっていただくのが一般的なフローです。しかしWOZEでは、サービスの一環として10帳票分までこちらで行います。導入にも、帳票設計にも、目視チェックにも手間をかけさせない。ここは開発する際、こだわった点です」(小林氏)

photo WOZEの開発を担当した小林雄志氏。OCRを導入後、現場にはどのような作業が発生するのかを見据えてシステム構築に取り組んだ

 そんなユーザーファーストな姿勢は、他にも表れている。それがOCRに帳票を読み込ませる際のプロセスだ。WOZEで帳票をOCRにかける方法は主に2通りある。1つ目はブラウザからWebアプリを経由する方法。2つ目は無料で提供されるデスクトップアプリを使う方法だ。

 アプリをPCにインストールすると、WOZE(クラウド)と連携したアップロード用、ダウンロード用フォルダをPC内に作成できる。OCRにかけたい帳票をアップロード用フォルダに保存すると自動的にWOZEに同期され、データ化が完了したものはダウンロード用フォルダへ自動保存される。フォルダ監視機能も備えるため、FAX経由で届く発注書をWOZEへ、またはWOZEから届くデータ化済みの帳票を基幹システムへ取り込ませることも容易だという。つまり顧客は、小林氏が言う“何もしなくていい”環境を構築できる。

photo Webアプリは手動だが、フォルダ監視ができるデスクトップアプリなら自動で帳票をアップロード可能。なお、WOZEでOCRにかけるのは帳票設計でシステムに登録した帳票フォーマットのみ。そのため、FAXの頭紙など「不要な紙」は自動的にはじかれ、別フォルダへ仕分けされる

業務改善、そのためのOCR開発を目指す

 WOZEの特徴である「高精度で速い」「安い」そして「簡単」、これを実現するのは、「内輪の話としてはかなり高いハードルでした」と小林氏は話す。しかしハンモックのミッションは、ただ「紙」をデータ化することではなく、付随する周辺業務を含めて支援することだ。

 「OCR事業を行う会社は、『いかに精度の高いOCRエンジンを開発できるか』を重要視します。もちろんコアな部分に注力するのは正しいことですが、われわれが軸とするのは『お客さまの運用を第一に考え、どう業務を改善するか』です。そのためにOCR精度を高める、誤読データの確認を請け負う、そして操作性も追求したい。プログラム技術を駆使して、“人に代われること”は、まだまだあるはずです。自動化が難しいとされている入力業務の分野については、今後も営業部と連携し現場の声を回収し続けて、OCR開発に生かしたいと考えています」(小林氏)

成長機会の損失に“待った”をかけるWOZE

 例え熟練の入力オペレーターがいて、入力業務が円滑に回っている現場があったとしても、そこには少なからず属人化リスクをはらんでいるはずだ。相澤氏は、「入力業務というルーティンワークを仕事とする人に、他の作業をお願いするのはキャパシティ的に難しいケースが多い」と説明し、こう続ける。

 「経営者目線で考えたとき、単純作業で人を雇うのではなく、マーケティングや企画立案など“人”にしかできない業務にリソースを割けることには大きなメリットがあります。紙に書いてあることが『正』かどうかの判断は、今やOCRで十分カバーできる時代です。OCR導入、その先にある組織変革にこそ、WOZEは力を発揮するはずです」

 2021年内には、手書き文字帳票にも対応予定だというWOZE。より広い分野の業務を支援する存在へと、今後も進化を続けていく。ルーティンワーク、属人化――さまざまな要因によって、成長機会の損失につながりやすい入力業務。そこに歯止めをかける強力な一手として、WOZEは有用な選択肢といえそうだ。

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提供:株式会社ハンモック
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2021年8月6日

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