恐竜展の舞台裏 クリエイティブカンパニーNAKED, INC.が「DAIV」を選ぶ理由

» 2021年09月09日 10時00分 公開
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 プロジェクターの映像を建造物や立体物に投影し、リアルとバーチャルの垣根を越え、幻想的な表現を可能にするプロジェクションマッピング。さまざまなイベントで採用される機会が増え、空間全体を演出するこの先端テクノロジーが私たちの目を楽しませている。このプロジェクションマッピングは世界的なスポーツ大会に代表される大規模イベントやアミューズメント施設のみならず、店舗のディスプレイや生活空間にも浸透しつつある。

 アートとテクノロジーの融合、リアルとバーチャルの越境――東京駅や渋谷ヒカリエ、京都・二条城のアート展示で話題を呼ぶクリエイティブカンパニーNAKED, INC.(ネイキッド)に、新時代の表現手法や同社のコンテンツ制作に深く関わるクリエイターPC「DAIV」について聞いた。

アートとテクノロジーの融合で幻想的な体験を生み出すNAKED, INC.

 幻想的な空間演出と没入感のある体験型アートで知られるNAKED, INC.だが、もともとは映画の企画から制作、配給までを自社で行う会社としてスタートした。設立は1997年。アートイベントに見る先進的なイメージとは裏腹に、24年の長い歴史を持つ映像制作会社である。これまで映画だけでなく、CMやプロモーション動画、CGなど映像全般の制作も事業としている。

 プロジェクションマッピングを使ったアートイベント、という同社のイメージを決定付けたのは、2012年に行われた東京駅のプロジェクト(TOKYO HIKARI VISION)がきっかけだったと、同社でディレクターを務める松岡氏は語る。

東京駅復元プロジェクトの1つとして公開された「TOKYO HIKARI VISION」。わずか2日間の開催で23万人を動員した
NAKED, INC.でディレクターを務める松岡修平氏。映像や構成のチェックから現場の管理までプロジェクト全般を指揮する映画監督のようなポジションだが、自らがクリエイターでもある

 「それまでにも3Dプロジェクションマッピングを使った展示はしていましたが、社会的なインパクトという意味では東京駅のイベントが転機でした。大きな違いは、空間演出にストーリーを持たせたことです。それまでは単なる背景としての映像表現にとどまっていましたが、東京駅はどんな場所なのか――人が集まり、旅立ち、世界を巡って戻ってくる、そんな物語をプロジェクションマッピングで表現しています。これまでNAKED, INC.で取り組んできた総合芸術である映画を、東京駅というリアルの場に拡張するイメージですね。大きな注目を集めたのは、観客が東京駅を通して同じ物語を共有する、という体験を提供できたからだと考えています」(松岡氏)

 プロジェクションマッピングはメッセージを伝える手段にすぎず、重要なのは普遍的なストーリーを描き出すこと。TOKYO HIKARI VISIONの反響は、リアルとバーチャルが融合しつつある時代性や、それらを表現するテクノロジーを使った演出がマッチした結果だったと松岡氏は振り返る。実際、同社の過去のイベントを振り返ると、星や海、あるいは花や都市など、自然やヒトといった普遍的な題材が多い。最近のプロジェクトでは、「京の七夕」とコラボレーションした「二条城×ネイキッド 二条城夏まつり2021〜ネイキッド万華鏡花火〜」が有名だろう。しかし、これまで現実の空間を舞台にアート展示を行ってきたNAKED, INC.は、新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた社会環境の変化に直面することになる。

歴史的建造物である二条城の夜空を、京友禅で描かれた花々が飾る「ネイキッド万華鏡花火」

コロナ禍で何をどう伝えるべきか 変わるものと変わらないもの

 新型コロナの影響から各地で夏まつりや花火大会の中止が相次いでいるが、前述の「二条城×ネイキッド 二条城夏まつり2021」も開催期間を大幅に短縮する形で行われた(当初は7月21から9月5日までだったが、8月1日から8月22日までの限定になった)。一方、こうした社会環境の変化を受けて新たな取り組みも行っている。その1つがVR(バーチャルリアリティー)だ。スマートフォンに装着できる安価なHMDキットとVR映像を提供することで、二条城の夏祭りを体験できるようになっている。

 「夏祭りに出掛けられないという状況の中で、体験の場をどう提供していくか。その1つとして現在はVRコンテンツの制作に注力しています。もちろん、何千年も前からそこにある現実の空間を舞台にするのとは異なり、バーチャルの歴史はまだまだ浅く、体験の共有という部分では大きな差がありますが、今後は時代の変化にあわせて『特別な場所に行く体験』から『それぞれの体験を特別なものにする』方向へとシフトしていくことが求められていると思います。ただ、いずれも日常を非日常に変えることで気付きや感動を提供する、という点は変わりません」(松岡氏)

 感染防止対策として定着した手の消毒やソーシャルディスタンスを、新たな体験に変えるユニークな取り組みもある。手をかざすと消毒液が噴出する装置に映像を重ねることで、ネガティブなイメージのある「消毒」がちょっと楽しい体験になる「NAKEDつくばい ―FIREWORKS―」や、夏祭りで提灯を配布し、漏れ出る光の輪から自然に人と人との距離を意識させる「NAKEDディスタンス提灯®」などだ。

感染防止対策を美しい体験に変えるNAKED, INC.の取り組み

 「どんなメッセージを発信し、どう表現すべきなのかを常に模索していますし、社会環境が大きく変化する現在だからこそ、まだまだできることがあると考えています。例えば、渋谷ヒカリエホールで実施している、AIを使った占いアート展「NAKED URANAI」(7月17日〜8月27日)では、予測不能な社会で自分自身と向き合うことをテーマに、非日常と日常を行き来する体験を提供しています。東京駅や二条城に比べると、よりパーソナライズされた体験にシフトしていますが、テーマの普遍性という意味ではこれまでと同じですね」(松岡氏)

渋谷ヒカリエホールで開催した占いアート展「NAKED URANAI」

NAKED, INC.がマウスコンピューターの「DAIV」を選ぶ理由

NAKED, INC.でテクニカルエンジニアを務める小野航平氏

 現在NAKED, INC.は「恐竜展2021」(東京ドームシティ Gallery AaMo)と「ティラノサウルス展 〜T. rex 驚異の肉食恐竜〜」(大阪南港ATCホール)で、ティラノサウルスとトリケラトプスの戦いを再現するエリアを手掛けているが、幅10メートル、高さ7メートルに及ぶ大迫力の映像や、入場者の動きに反応するインタラクティブな仕掛けには、高解像度のプロジェクターや高精度なセンサー、リアルタイムに映像を生成するコンピューティングパワーが必要になる。同エリアを担当するテクニカルエンジニアの小野氏は「新しい映像表現にテクノロジーの力は不可欠」と語る。

 「大きなイベントでは間違いが許されませんから、開場から映像を出力し続けるPCには、余裕のあるグラフィックスパフォーマンスや安定性が何より重要です。また、床の上を走る、壁に触れるといった行動に反応して、インタラクティブに映像を生成するポイントが多いほど処理能力が求められます。大阪ではGeForce RTX 3070/RTX 2070を搭載したPCを4台導入していて、オーバースペック気味ともいえますが、やはり作り手の意図をきちんと表現できる機材は絶対に必要です」(小野氏)

恐竜展のバックヤードに設置されているDAIVシリーズ

 そのPCに選んだのがマウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」だった。小野氏とマウスコンピューターの出会いは約4年前。2017年に実施したイベントで、設営のためにできるだけ持ち運びやすく高性能なPCを探していたところ、当時クリエイターの間で話題になっていた「G-Tune LITTLEGEAR」を知り、イベント用PCとして採用。以降、よりクリエイティブ作業に特化した高スペックなDAIVの社内導入を進めたという。

 「質の高さや安定性に加えて、幅広いスペックを選べるのもDAIVを選んだ理由です。イベントの規模や演出に応じて求められるスペックが変わりますが、実現したいことにあわせてどんなスペックが適しているかといった相談にもマウスコンピューターさんは細かく乗ってくれるので、エンジニアチームは助けられています」(小野氏)

ティラノサウルスとトリケラトプスの戦いを大迫力の映像で再現

 また、運用面だけでなく制作面においても高性能なDAIVがクリエイティビティを支えていると松岡氏は語る。

 「テクノロジーが日々進歩し、時代を映す表現が生まれ、新たなアートや体験を創る中で、高性能なDAIVは自分がやりたいこと、クリエイティブな作業だけに没頭させてくれる製品です。今後はVRやARといった仮想現実・拡張現実のコンテンツが増えていくと思いますが、360度の映像をレンダリングするには今まで以上に処理能力が必要になります。そんなときDAIVならレンダリングで待たされたりといったこともありません。コンテンツ制作に没頭できる性能と、運用時の安心感。これがDAIVの魅力だと思います」

 プロジェクションマッピングで一世を風靡したNAKED, INC.だが、ARを使った買い物体験の演出や、VRコンテンツと連動する図鑑、アナログとテクノロジーを融合したサウナプロジェクト「NAKED SAUNA & SPA」など、さまざまな分野で日常を非日常に変える新たな体験を生み出し続けている。これから同社が私たちにどんな世界を見せてくれるのか、非常に楽しみだ。

NAKED, INC.が導入するDAIV Z9シリーズのPCスペック一例

「クリエイターによる、クリエイターのためのPC」を掲げる「DAIV」ブランドの中でも、非常に高いスペックを誇るDAIV Z9シリーズ

CPU:Intel® Core i7-11700プロセッサー

グラフィックス: NVIDIA GeForce RTX 3070

メモリ:32GB(16GB×2/デュアルチャネル)

ストレージ:M.2 SSD 512GB(NVMe)+2TB HDD


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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2021年9月22日

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