世界9億人超が利用する「LinkedIn」とは? つながりの構築からリスキリングまで、日本法人新トップに効果的な活用方法を聞いた

» 2023年07月11日 10時00分 公開
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 2023年5月に20周年を迎えた世界最大級のプロフェッショナル同士のネットワークである「LinkedIn(リンクトイン)」。人脈づくりやキャリアプランニング、eラーニングなどに活用でき、ユーザー数は全世界で9億3000万人を超える。今や世界のビジネスパーソンにとって必須のツールになっており、日本でも300万人を超えるユーザーに利用されている。

 同サービスを展開する米LinkedInの日本法人、リンクトイン・ジャパン(東京都千代田区)の日本代表に就任したのが、米グーグル日本法人で執行役員を務めた田中若菜氏だ。リスキリングが注目される中、企業向けに人材育成ソリューションの導入を推進するLinkedInの魅力、効果的な活用方法を田中氏に聞いた。

リンクトイン リンクトイン・ジャパン 日本代表 田中若菜氏

ビジネスの創出、キャリアの形成に「LinkedIn」が大活躍

――まず、個人向けにLinkedInがどのようなサービスなのか教えてください。

田中氏(以下、敬称略): LinkedInは、世界200カ国以上9億3000万人を超えるユーザーが利用する世界最大級のプロフェッショナル同士のネットワークです。ビジネスに特化したSNSで、登録すれば世界中の人たちとつながることができます。ビジネスに生かすことはもちろん、フィードに表示されるコンテンツでビジネスやキャリアに関する最新情報を収集できます。

 すでに海外では名刺レスが進んでおり、名刺交換をせずにLinkedInのプロフィールページの二次元コードを交換する場面が増えています。

 他の個人向けSNSと比較されることがありますが、海外のユーザー間では、他のSNSはプライベート用、LinkedInはビジネスに特化した情報を発信、収集するツールとしてすみ分けがなされています。特に、LinkedInは実名登録が必須なので信頼性が確保されているのが特長です。

――海外では学生の利用も多いのでしょうか。

田中: 米国では、大学に入学するまでにLinkedInのアカウントを作ることが当たり前になりつつあります。高校生のうちにアカウントを作成することで、大学、インターンシップ、就職時と、プロフィールをアップデートしていけます。中には、憧れのアントレプレナー(起業家)にLinkedInでメッセージを送り、インターンシップの機会をもらったという学生もいます。

 一方、LinkedInを学生が登録することは大学側にもメリットがあります。新入生が毎年登録すれば就職先に関するデータベースとして活用できますので、一から進路のデータを集めるのに比べ、非常に効率良くなります。

――9億3000万人が利用する規模のプラットフォームということは、企業のブランディングにも効果が大きそうです。

田中: おっしゃる通りです。法人ユーザーも、自社のアカウントを作り、投稿を通してプロダクトやサービスをアピールすれば、9億3000万ユーザーというスケールメリットを活用して関心のある海外企業やその担当者とつながることが可能です。

 また、米国の投資会社では、投資先の候補を検討する場合、LinkedInの企業アカウントを調べることが多いそうです。「この企業はどのような観点でビジネスをしているのか」「カルチャーはどうなのか」といった情報収集に使います。そのため、日本企業もアカウントを登録するだけで企業ブランディングの価値が高まりますし、全く接点のなかった海外企業から連絡が来るかもしれません。

――日本でもユーザーが300万人を超えました。ビジネス創出に効果がありそうです。

田中: 日本でもビジネスパーソンや学生の間でLinkedInの利用が増えています。名刺交換しただけでは分からない、その人のキャリアや考えもアカウントやフィードを見て知ることができます。このようにしてつながりを広げ、ビジネスに生かすユーザーも多いようです。

 また、LinkedInを活用することで、他のビジネスパーソンがどのようなスキルを持っているのかを確認でき、目指すべきロールモデルを探せるはずです。自身のキャリアプランを構築できれば、成長スピードも一段と加速できるでしょう。

 さらに有料会員にアップグレードしていただくと、オンライン学習サービスである「LinkedInラーニング」も無制限にご視聴いただけます。

2万コース以上の講座を受講できる「LinkedInラーニング」

――LinkedInラーニングはどのようなサービスなのでしょうか。

田中: LinkedInラーニングは、LinkedInによるオンライン学習サービスで、展開する講座は2万コース以上。ITなどのテクノロジー関連、ビジネススキル、クリエイティブスキル、プレゼンテーションの仕方まで、多種多様なコースを13カ国で履修いただけます。日本語では、字幕も含めて1万を超えるコースを視聴可能です。

 これだけコースがあると、何を選んだらよいか分からないと不安になるかもしれません。LinkedInラーニングは自分のキャリア目標や身に付けたいスキルを登録すると、それに役立つコースをAIが推薦してくれる機能を用意していますので安心してください。

――LinkedInラーニングが他のサービスと異なる点はどのようなところでしょう。

田中: 大きな特徴は、講義のクオリティーの高さです。その分野の第一線で活躍するプロフェッショナルに講師をお願いしています。また、コースは3分ほどの短い動画コンテンツを連ねた構成なので、移動中などちょっとした隙間時間に視聴できるのも特徴です。

 修了後は、個人のLinkedInアカウントのプロフィールセクションに修了したコースやラーニングパスの「修了証」を追加できます。ご自身の関心分野や学習を通して得た専門的な知識やスキルを雇用主や上司、クライアント、友人などに共有できる点も魅力の一つです。

 LinkedInラーニングを使ったスキルアップと、ビジネスやキャリアに関する知見を得たり、機会を得たりすることが、一つの同じプラットフォーム上で実現できるのがLinkedInの強みだと考えています。

リンクトイン 2万コース以上の講座を受講可能なLinkedInラーニング(出典:LinkedIn)

企業が注目するリスキリングにもLinkedInラーニングは効果的

――リスキリングが日本政府の重要施策の一つになり、産業界の注目を集めています。LinkedInラーニングは企業におけるリスキリングにどのように活用できそうでしょうか。

田中: デジタル人材不足が叫ばれている中、日本企業の間では、従業員をスキルアップさせて成長領域に人材を再配置する必要性が強く認識されています。そうした企業でLinkedInラーニングをリスキリングやアップスキリングのツールとして導入していただければ、従業員のスキルアップにつながります。AIをはじめとするデジタル領域のコースはもちろん、コーチングやリーダーシップなどのコースもあり、マネジャーの登用に当たってこれらのコースの履修を必須にしている企業もあります。

 企業によっては一つのコースをチーム全員が受講し、その内容に関してディスカッションを行って理解を深めていると聞きました。学びの文化の醸成に関してもLinkedInラーニングが一役買っているようでうれしく思います。

 日本の教育現場においてもLinkedInラーニングの利用が進んでいます。ある大学の理工学部は、1年目のプログラミングの基礎講座としてLinkedInラーニングのPythonコースの受講を必須としています。

 AIに関するスキルを学ぶ場としてLinkedInラーニングを活用していただいているケースもあります。「生成AIのコースが高品質で、従業員からの評価も高い」という反響もお客さまからいただいています。

9億3000万人からなる圧倒的なデータの活用

――田中さんは23年3月にLinkedIn日本代表に就任されましたが、LinkedInに対するご自身の考えを教えてください。

リンクトイン 自身も今の仕事をLinkedInで見つけたと振り返る田中氏

田中: 当社は「世界で働くすべての人のために、経済的なチャンスを作り出す」というビジョンを掲げてサービスを展開しています。世界各国、どこに住んでいても年齢や国籍を問わず、経済的な機会が得られる世界を目指しています。

 私個人も、いくつかキャリアを経験してきましたが、自分のキャリアは自分で築くべきものだと考えています。ただ、日本の状況は、個人でキャリアを形成しにくく、人事部門によって部署や配属先が決定されることが多い。さらに、女性は妊娠、出産、育児などでキャリアブレイクを余儀なくされることもあります。

 そうした場面でも、LinkedInを利用して自分のスキルを発信し続けることでキャリアを自分でコントロールしたり、女性も仕事に復帰しやすくなったりするのではと考えます。日本のビジネスパーソンにキャリアオーナーシップを身に付けていただきたいと切に願っています。LinkedInで、その手助けができればうれしいです。

――ありがとうございます。今後、機能拡張などあれば教えてください。

田中: LinkedInは、一人一人のユーザーにカスタマイズした情報の表示やLinkedInラーニングのコースの自動翻訳など、これまで16年にわたってAIを活用してきた実績があります。23年からは、生成AIを活用した文章作成アシスタント機能を海外で試験的に導入しています。企業の求人情報に記載する文章の作成や個人のプロフィールに記入する文章の作成などをAIがサポートする機能です。新しいテクノロジーを活用することで人材業界も大きく変革できるのではないかと期待しています。今後、日本でも機能を拡充していく予定です。

 LinkedInラーニングも9億3000万ユーザーという圧倒的なデータベースを活用して社会が求めているスキルやニーズを分析し、新しいラーニングコンテンツを次々と制作しています。今後もさらにコンテンツを拡充します。

――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

田中: LinkedInはおかげさまで20周年を迎えました。海外ではLinkedInを使ってキャリアを広げていくことが当たり前になっています。つながりが広がったり新たなコミュニティーに所属したりと、生き方そのものが前向きに変わったというお声も多く頂いています。

 自分のプロフィール欄にキャリアを記載することに抵抗がある方もいるかもしれません。ただ、それは自分が築いてきた実績でもあります。自信を持って登録していただき、将来につながる新たなステップに活用していただければと思います。

――ありがとうございました。

 以上が、田中氏へのインタビュー内容だ。自身のキャリアやスキルを高めたいと考えているビジネスパーソン、従業員のリスキリングに力を入れたいと考えている企業は、LinkedInの活用も検討してほしい。世界基準の最新情報が得られる絶好の環境に身を置けるだろう。

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