BANDAI SPIRITSが進めた会議室改革! 「業務負担の軽減」と「公平な会議の実現」に貢献した音声デバイスとは?新オフィスを徹底解剖!

» 2024年01月25日 10時00分 公開
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 バンダイナムコグループの一員で、プラモデルやハイターゲット向け玩具、キャラクターくじ、アミューズメント専用景品などの企画、開発、製造、販売を手掛けるBANDAI SPIRITS(以下、バンダイスピリッツ)は、本社を移転してオフィス環境を改革した。ものづくりを営む同社にとって、オフィスワークは非常に重要な要素と言える。

 オフィス改革をリードした総務チームが最も重視したのは会議室だ。海外拠点との連携も多い同社では良質なコミュニケーションは「音声」が重要と判断し、ハイブリッド会議の「音響」にこだわった部屋作りを行っている。

 バンダイスピリッツがどのような会議室を作ったのか、どのようなコミュニケーションを目指して音響設備を整えたのか。最先端の会議室オーディオとはどのようなものか。同社の新オフィスを訪れて、その秘密に迫る。

「来たい」と思えるオフィスへの改革

 バンダイスピリッツは、人気の高い「ガンプラ」に代表されるプラモデル、特撮作品やアニメキャラクターなどを幅広く扱うコレクターズブランド「TAMASHII NATIONS(魂ネイションズ)」の他、クレーンゲーム機などで獲得できるプライズ、コンビニエンスストアなどで展開するハズレなしのキャラクターくじ「一番くじ」など、バンダイナムコグループの中でも特にハイターゲット(大人向け)商品の企画、開発、製造、販売を手掛けている。同社の商品は海外でもファンが多く、アジアをはじめ、欧米まで世界中で幅広くビジネスを展開している。

 同社は2023年10月、東京・三田に本社を移転してオフィス環境の大改革を実施した。ものづくりを営む同社の従業員にとって、オフィスは重要なワークスペースだ。旧オフィスは事業部ごとにフロアが分かれていたが、新オフィスでは複数の事業部を広いフロアに統合し、コミュニケーションやコラボレーションを取りやすい環境に進化させた。

 「当社は多くの商品を扱うことからフリーアドレス制は採用しにくく、全員の固定席が必須でした。そのため部門を越えたコミュニケーションに課題を感じていました。新オフィスでは各所にリフレッシュエリアを配置し、広いカフェテリアを設けて飲食や会話を楽しめるようにしました。情報発信のためのデジタルサイネージも用意しています。会社に“来てよかった”“また行こう”と思えるワークスペースを目指しました」と、バンダイスピリッツの川瀬達也氏(総務部 総務チーム チーフ)は述べる。

バンダイスピリッツ 川瀬達也氏(総務部 総務チーム チーフ)

 同社ではチームのミーティングも活発に行われている。従来のオフィスでは、「会議室が足りない」という声が多かった。新オフィスでは会議室を1.5倍に増設し、移動式の壁で2部屋をフレキシブルに広く利用できる大会議室も拡充した。商品を企画する際に対象のアニメなどを視聴してイメージを明確にするための視聴覚室も設けた。

 一番大きなホールは2つの会議室と上述のカフェテリアをつなぎ、200人以上収容できる。事業部全体で開催するアイデア発表会の他、顧客やメディア向けの製品発表会などにも対応できるしつらえとした。

会議の品質を決めるのは音響の品質

 会議室の改革において川瀬氏が特に重視したのは、音響設備だ。オフィスワークが中心の同社でも、ハイブリッド会議を利用している。特に海外ビジネスは各拠点と密に連携して販売戦略を練る必要があるため、本社と海外拠点をつないだ会議を頻繁に行っている。

 ハイブリッド会議では発言が正しく伝わらないと正しい議論が進まない。しかし以前のオフィスは音響への投資が不十分で、音の問題が発生するたびに総務担当者が呼び出されていたという。

 「従業員からの意見もあって、新オフィスでは音響設備にしっかり投資すると決めていました。総務部門の業務負担を軽減するため、利用者がマイクやスピーカー、カメラに一切触ることなく準備する必要さえない、簡単に扱える設備にしたいと考えていました」

 フレキシブルに広さを変えられる大会議室や広大なホールでは、マイクの扱いが課題になる。ワイヤレスマイクであっても、会議室の各席に設置するには大掛かりな準備が必要だ。作業負担などを考えると対応は不可能だった。

 そこで川瀬氏が注目したのが、天井埋め込み型のマイクだ。天井にマイクを埋め込めば、デスクにマイクを並べたり配線したりする手間が省け、ハンドマイクを使い回す必要もない。同氏は、天井埋め込み型マイク市場をリードするShureのソリューションについて知ると、シュア・ジャパンのショールームに出向いて製品の品質を確かめた。

 「Shureの『MXA920 シーリングアレイマイクロホン』は音質が非常に良く、目の前の人と話すようなボリュームの声も確実に収音し、リモート会議の相手に伝わることが分かりました。特に感動したのは、発言者が離れた席にいても近くで話しているかのようなコミュニケーションが実現する『ボイスリフト』機能です」

天井のデザインと一体化する「MXA920 シーリングアレイマイクロホン」。声を確実に収音し、リモート会議の相手に伝わる

  天井マイクとスピーカーをエリアごとに配置し、エリア内の発言が他のエリアのスピーカーから出力され、肉声を補う。これによって、離れた人同士が互いに自然に聞こえ合う状態を作り出す。

 「Shureのボイスリフトは、広い会議室のどこに座っても、肉声と同じ音質やタイミングで自然な会話が成立します。ボイスリフト機能を使うことで新しい会議体験のビジョンが見え、必要な技術だと感じました」

ボイスリフトは単なる拡声とは異なり、参加者全員が近距離で聞いている状態に近い音量や音質で聞き取れる。発話者の近くではスピーカーは起動しない

“ふつうの声”で議論できる広大なホール

 バンダイスピリッツの新オフィスでは、フレキシブルに部屋をつなげられる大会議室と広いホールにMXA920を設置した。2つの大会議室には各24席用意しており、壁を取り払えば最大で48人を収容できる。

 一般的なハイブリッド会議を開く際は、マイクやスピーカーを起動させPCと接続し……といった作業が必要だ。しかし、従業員が配線を間違えたり異なるスイッチを触って設定を変更したりして正しく接続できないといったトラブルが発生する場合がある。バンダイスピリッツも、以前のオフィスではこのようなトラブルが頻発し、そのたびに総務担当者が呼び出されていたという。そこで、新オフィスでは壁際に設置した操作用のタブレットを操作するだけで音響・映像設備を利用できるようにした。

仕切りの壁を取り払うことで最大48人が収容可能な大会議室。部屋を拡張しても収音できるようMXA920の配置にこだわったという

 特筆すべきはやはりホールだ。2つの大会議室とカフェテリアからなるスペースには12基のMXA920を配置した。ホールや大会議室を使う会議に海外担当者がリモート参加するケースも多いとのことで、MXA920で収音したクリアな音声が役に立つことだろう。

 川瀬氏は「ホールのように広いエリアでは、ボイスリフトが特に有効活用できました」と特徴を語る。

 200人以上を収容できる会議室では参加者全員にハンドマイクを配る訳にも行かず、質問や意見がある場合は、質問者までマイクを届ける必要がある。実際に大きな会議やセミナーではそのような場面をよく見かける。しかしボイスリフト機能を使えば、会議室のどこに座っていてもハンドマイクを使わずにその声を拾い、会議室全体に届けてくれる。もちろん余分な音は拾わずハウリングも一切しない。広い会場であっても“全員が参加できる会議”が構築できるのだ。

 川瀬氏も「ボイスリフトを使うことで、従来のようにスタッフがマイクを持って会議室を走り回らなくても済むようになりました」と笑顔を見せる。

2つの会議室とカフェテリアからなるスペースには12基のMXA920を配置。遠くに座る人とハンドマイクを使わずに会話ができる「ボイスリフト」機能が役立つ

 筆者も実際にボイスリフトを体験してみた。講演者が前方で話している間にホール内を移動してみると、どこにいても肉声が耳元に届くように聞こえる。そして、後方の席からハンドマイクを持たずに質問しても前方まで問題なく声が届いているのだ。広いホールのどこにいても自然なコミュニケーションが成立する体験は確かに川瀬氏の言う通りで、新しい会議体を実現できそうな予感がする。

 とある調査によると、解答した約半数の組織が、「会議室音声品質の低さが意思決定能力の低下につながると考えている」と答えている。会議形態を問わずどこからでも公平に参加できる環境は、会議の質向上やビジネスの成長につながるはずだ。

※:Shureと調査会社のIDCが6カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、中国、日本)を対象に実施した「ハイブリッドワークに関する調査」

会議室改革で総務部門の負担も軽減

 バンダイスピリッツの従来のオフィスでは、川瀬氏ら総務部門のスタッフが音響設備の問い合わせに対応する機会が多かった。しかしShureソリューションを導入した部屋は、導入から数カ月たっても従業員からの問い合わせはほとんどないという。

 会議設備をタブレットで簡単に操作できるようにしたため準備が容易になっただけでなく、「MXA920の高品質な収音性能やボイスリフトのおかげで遠隔地との会議もスムーズに進行できるようになったと従業員からも好評」と川瀬氏は話す。

 「コミュニケーションの質を高めることはバンダイナムコグループ全体の課題であり、高品質な音響設備の導入はその解決策の一つだと感じています。Shureの技術は非常に優れており、私の予想を超える製品を今後も生み出してくれることでしょう。Shureのパートナーも知見にあふれており、Shureと密に協働して私たちのニーズに応えてくれました。今後も、オフィスやビジネスをより良くするための幅広い提案に期待しています」

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