NTTは8日、同社グループが東京・日比谷で進める再開発計画で今月着工した複合高層ビル「NTT日比谷タワー」の完成予定が2031年10月末だと発表した。完成後には本社の移転を計画する。同ビルには次世代通信技術「IOWN(アイオン)」を実装し、データセンターと接続し人工知能(AI)を利用できるなど最先端技術を最大限活用するには不可欠な通信環境を整備する。
再開発計画が進むのは、明治時代に外国との社交場だった洋風建築「鹿鳴館」があり、昭和期にはNTTの前身である日本電信電話公社が入居するNTT日比谷ビルが建てられたエリア。三井不動産や帝国ホテルなどとともに計画に参画するNTTグループが、3つの地区に分けたうち中地区の再開発で中心的な役割を果たす。複合高層ビルは高さ約230メートル、地上48階、地下6階。延べ床面積約36万1000平方メートルは国内最大級の規模だという。
低層階には飲食、物販店が並ぶ商業施設、約400席のホールなどを設けるほか、新たなビジネス創造や技術開発の場となる産業支援施設を中核に据える。中層階の11〜42階をオフィスエリアとし、高層階の44〜48階には、帝国ホテルとNTT都市開発が運営する100室規模の高級ホテルが入る。
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