2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

この機能って必要? そう感じても「G-SHOCK」が欲しくなる理由水曜インタビュー劇場(G-SHOCK公演)(6/6 ページ)

カシオ計算機のG-SHOCKが売れている。パンフレットをみると、さまざまな機能が搭載されているが、スーツを着ているサラリーマンには「これ必要なの?」と思えるようなものばかり。それでも、売れている理由を探っていくと……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

乗り越えてきた“壁”は低い

斉藤: いえいえ、まだまだです。まだバッテリーの持ち時間を伸ばせるかもしれません。まだまだGPSの信頼性を上げることができるかもしれません。まだまだ表面の傷がつきにくいようにできるかもしれません。「タフネス」というコンセプトがあるので、まだまだやれることがたくさんあるんですよね。

 時計だけをみると、「もう限界」と感じられるかもしれません。しかし、樹脂よりも強い素材が開発されるかもしれません。そうなれば、さらにタフな時計を開発できるかもしれません。

 普段、さまざまなメーカーさんと話をさせていただいているのですが、いろんな技術を持っていらっしゃる。そうした人たちと一緒に仕事をしながら、新しい技術を取り入れていきたいですね。ひょっとしたら、未来のG-SHOCKは宇宙でも活躍できるかもしれませんよ。

土肥: おー。

斉藤: マイナス100度、マイナス200度の世界でも耐えられるようになるかもしれません。800度、1000度という高熱の中でも使えるようになるかもしれません。このように考えると、G-SHOCKがこれまで乗り越えてきた“壁”って、まだまだ低い。

 なので、これからも新しい製品をつくっていかなければいけません。新しい素材、新しい技術、新しい考え……なにを取りれてもいいと思っているんですよ。ただ、必ず“進化”させなければいけません。

 そうでないと、新しい製品をつくっている意味がありませんからね。

(終わり)

連載が本になりました!:

 連載「仕事をしたら○○が見えてきた」が、『ササる戦略』(三才ブックス)というタイトルで書籍化されました。

 「なぜミニストップのソフトクリームは真似されないのか?」「50年以上前に発売された『スーパーカブ』が、いまも売れている理由」など、業界が注目する12社から“ヒットの法則”を紹介しています。

 ビジネス書が苦手……という人でも大丈夫。商品を開発した人はどのような苦労があったのか。その商品を売る人はどのような工夫をしたのか。マーケティングや消費者の行動などを分かりやすく解説していますので、オススメの1冊です!

 →『ササる戦略


前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る