総務省は9月25日、10〜20日に実施した国勢調査のネット回答数は1917万5769件だったと発表した。前回調査の世帯数から試算すると、36.9%が利用したことになる。
うちスマートフォンから回答したのは12.8%と、ネットで回答した3世帯に1世帯はスマホから利用した計算だ。
都道府県別では、滋賀県の48.4%(スマホ16.7%)が最高。滋賀県はスマホの普及率(2人以上の世帯)が66.2%(総務省調査、2014年度)と全国1位になっている。
4割を超えたのは富山県(45.7%)、岐阜県(45.4%)、愛知県(45.1%)、奈良県(45.0%)など17県。最低は沖縄県で22.7%(スマホ9.3%)だった。
ネット回答は今回初めて実施。回答用IDとパスワードの通知書が無防備に配布されるなどセキュリティ上の問題も指摘されていたが、目標に掲げていた1000万件を大きく上回った。
ネット回答を利用しなかった世帯には26日から調査票が配布される。大雨で被災した地域などについては、10月20日まで紙の調査票と並行してネット回答を受け付ける。
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