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新日鉄住金の技術流出訴訟、韓国大手が300億円支払いで和解
韓国POSCOに技術が流出したとして新日鉄住金が損害賠償と製造販売差し止めを求めた訴訟は、POSCOが300億円を支払うことで和解。
韓国の鉄鋼大手POSCOが営業秘密を不正に取得・使用したなどとして新日鉄住金が損害賠償と製造販売の差し止めを求めた訴訟で、新日鉄住金は9月31日、POSCOが300億円を支払うことで和解することに合意したと発表した。
訴訟は、特殊な製造法で鉄の磁気特性を高める「方向性電磁鋼板」の技術をめぐるもの。新日鉄住金は、同社出身者を通じてPOSCOが不正に技術を取得・使用したなどとして不正競争防止法に基づき2012年に提訴していた。
POSCOは新日鉄住金に300億円を支払う一方、新日鉄住金は日米韓で訴訟を取り下げる。「訴訟の進行状況等も踏まえ、所期の目的を一定程度満たすに足る条件を確保することができたものと考える」として和解に合意したという。新日鉄住金とPOSCOは2000年から提携関係にある。
一方、新日鉄住金の元社員に対する訴訟は継続する。
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