「事故物件」という言葉をご存じだろうか。一般的には自殺や他殺、火災による焼死など、建物内で人が亡くなった“ワケあり”な物件を指す。通常よりも安く取引されるケースが多いが、事故物件に住んでもいいと思っている人はどのくらいいるのだろうか。
首都圏に住んでいる20〜30代の男女に聞いたところ「事故物件に住んでもいい」と答えたのは18.7%、「住みたくない」が47.5%であることが、オウチーノ編集部の調査で分かった。「住んでもいい」と答えた人を男女別でみると、男性25.0%、女性12.3%と差が出た。
「住んでもいい」という人に、その理由を聞いたところ「何があったか詳細は知りたいと思うが、家賃が安ければいいと思う」(男性27歳)など、家賃が安ければ気にしないという声が目立った。一方「住みたくない」と答えた人からは「例え何もなくても、気分的に滅入ってしまいそうだから」(男性33歳)、「縁起が悪そうだし、何か見えてしまいそうで怖いから」(女性25歳)という理由が多かった。
家賃が安くなったら
家賃がいくら安くなったら、事故物件に住んでもいいと思いますか? この質問に対し、「1万円」が6.3%、「2万円」が6.0%、「3万円」が10.0%、「4万円」が4.0%、「5万円以上」が14.5%、「いくら安くなっても住みたくない」が48.4%だった。合計すると、40.8%の人が、家賃が安くなるなら事故物件に住んでもいいと思っていることが分かった。
ちなみに「事故物件に住んだことがある」という人は、わずか6.9%。
インターネットによる調査で、首都圏に在住している20〜30代の男女500人が回答した。調査期間は10月9日から12日まで。
関連記事
- 「幽霊なんて出ませんよ」――格安家賃の“事故物件”を探してみた
前の住人が部屋で亡くなったため、格安で貸し出される“事故物件”。安いとはいえ生理的な拒否感から避ける人が多いと思いきや、家賃の高い東京では事故物件は人気があるようで、中には10倍を超える抽選をくぐり抜けなければ借りられない物件もあるようだ。 - なぜ三井不動産は、マンションの「ズレ」を放置したのか
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜市都筑区のマンション。連日報道されている通り、「傾いている」ことが判明し、大きく注目されている。住民から「ずれている!」と指摘されていたのにもかかわらず、なぜ同社は10カ月以上も放置していたのか。それは……。 - 住みたい街は? 1位は「吉祥寺」ではなく
あたなが住みたい街はどこですか? このように聞かれて「吉祥寺駅」と答える人が多かったが、ちょっとした変化が起きているようだ。マンションの購入を検討している人に、住みたい街を聞いたところ……。MAJOR7調べ。 - 家は購入すべきか それとも賃貸で暮らすべきか
「家は購入する方が得」「いや賃貸の方が安い」といった意見をよく聞く。しかし自分の住まいを選ぶのに「安いか、高いか」という費用面だけで決めていいのだろうか。新連載「あなたはどうする? 住まいの選び方」では、この“難問”にお答えする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.